Yahoo! JAPANが検索エンジンをGoogleから米Yahooが開発した「Yahoo Search Technology(YST)」に変更してから2年が経過した。この検索エンジンの切り換えは、ヤフーにどのような影響をもたらしたのだろうか。ネットレイティングスがこのほど明らかにしたデータから読み解こう。
Yahoo! JAPANがYSTを導入したのは、2004年5月31日のこと。その後2005年10月には、検索結果にカテゴリ表示ではなく、YSTを使ったウェブ検索結果を優先的に表示させるようにした。
ネットレイティングスの調査では、YSTを導入した2004年5月以降、Yahoo!検索の利用者数は大きく伸びている(グラフ1)。しかしライバルにあたるGoogleもこの時期以降にやはり利用者数を大きく伸ばしており、「ブロードバンドの普及でインターネット人口が増えていることが大きく、YSTの導入自体が劇的に利用者数を伸ばしたということではない」と代表取締役社長兼COOの萩原雅之氏は話す。なお、Googleのページビューはウェブ検索だけでなく、Googleニュースやディレクトリ検索なども含んだ数値となっている。
しかし、YSTの導入に効果がなかったわけではない。例えば、利用者1人あたりのページビュー数はGoogleに大きく差をつけられていたものの、YSTの導入と優先表示で差が縮まってきている(グラフ2)。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」