New York Times紙が報じたところによると、Googleが今週、ビデオCMを取り扱う新しいサービスを発表するという。同社はこれまでテキストおよびディスプレイ(グラフィック)広告しか扱っていなかった。
このサービスは、同社の提供するテキスト広告などと同じく、主として小規模な企業に向けたものになる。同紙は、GoogleのGokul Rajaram氏(製品管理ディレクター)の話として、「ビデオ広告の大部分は小さな企業からのものになるだろう。いまでは、たとえばマウイ島にある小さなリゾートのオーナーがビーチサイドにある自社の素晴らしい不動産物件を撮したビデオを持っている。彼らはそれを広告に入れ、一定の条件に合致したユーザーにリーチすることができるようになる」とのコメントを載せている。
さらに、大企業に対しては、このシステムを使って複数のCMを実験的に流し、テレビでどのバージョンを放映するかを決める、といった使い方も示唆されている。「今夜ビデオをアップロードすれば、明日にはそれを流すことが可能だ。これを実験的に利用し、効果的なものを見つけだすことができる」(Rajaram氏のコメント)
これまで、ビデオ広告を掲載しようとするサイトは一般に、広告主と一対一で条件を交渉する必要があった。それに対して、Googleではテキスト広告などですでに使われている自動入札システムを利用する予定で、いずれテキスト広告、ディスプレイ広告、ビデオ広告を一括して入札できるようにしていくという。また広告主はペイ・パー・クリック式の課金方式か、1000ユーザー単位の広告表示といった固定料金のどちらかを選べるようになる。固定料金の場合、1000人あたり数ドル〜十数ドル程度となりそうだが、これは20ドルもしくはそれ以上のレートを設定している他のサイトよりも安いという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス