ビジネス ソフトウェア アライアンス(BSA)は5月23日、2005年1月〜12月における全世界PCソフトウェアの違法コピー状況を調査した「第3回BSA・IDC世界ソフトウェア違法コピー調査」の結果を発表した。日本における昨年の違法コピー率は前年同率の28%、損害額は16億2100万米ドル(約1800億円)という結果だった。
同調査はBSAが世界的なハイテク調査会社であるIDCに委託したもので、PCで使用するすべてのパッケージソフトウェアを調査対象としている。
調査によると、2005年の全世界の違法コピー率は35%、同損害額は340億(約3兆8000億円)ドルとなったものの、中国、ロシア、インドなどの新興国および中欧、東欧、中東、アフリカの数多くの市場で、違法コピー率の低下が明らかになった。
中東およびアフリカでは、26カ国中19カ国において違法コピー率が減少し、そのうち12カ国では2ポイント以上の減少が見られた。ロシアでは4ポイント、インドでは2ポイント、さらに、世界有数のIT市場の急成長国である中国では4ポイント減少した。
なお、主要な調査結果は以下のとおり。
国名 | 違法コピー率 |
---|---|
ベトナム | 90% |
ジンバブエ | 90% |
インドネシア | 87% |
中国 | 86% |
パキスタン | 86% |
カザフスタン | 85% |
ウクライナ | 85% |
カメルーン | 84% |
ロシア | 83% |
ボリビア | 83% |
国名 | 違法コピー率 |
---|---|
米国 | 21% |
ニュージーランド | 23% |
オーストラリア | 26% |
フィンランド | 26% |
デンマーク | 27% |
ドイツ | 27% |
スウェーデン | 27% |
スイス | 27% |
イギリス | 27% |
日本 | 28% |
国名 | 損害額 |
---|---|
米国 | 6895 |
中国 | 3884 |
フランス | 3191 |
ドイツ | 1920 |
イギリス | 1802 |
ロシア | 1625 |
日本 | 1621 |
イタリア | 1564 |
カナダ | 779 |
ブラジル | 766 |
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