カリフォルニア州マウンテンビュー発--Googleは米国時間10日、「Google Desktop」の新バージョンと、ウェブでの情報収集力を強化する複数の新製品を発表した。
同社は年に1度当地にある本社を報道関係者に公開しているが、この日はGoogle Desktopのバージョン4や、「Google Notebook」「Google Trends」「Google Co-op」という新アプリケーションを披露した。
同社のMarissa Mayer氏(検索製品およびユーザーエクスペリエンス担当バイスプレジデント)によると、Google Desktopの新バージョンでは、ソフトウェアをダウンロードしたり、ブラウザを開かなくても、Sidebarからインタラクティブなミニアプリケーションを使うことが可能になるという。
Mayer氏らが行ったデモのなかでは、楽曲ファイルを示すアイコンをメディアプレーヤー上にドラッグ&ドロップだけで曲の再生が始まる様子が披露された。また、「Laughing Babies(笑う赤ちゃん)」というタイトルのビデオクリップをプレーヤにドラッグ&ドロップすると、大きな声で笑う赤ん坊を抱いた母親の映像が再生された。
「Sidebarに体内時計があったら最高だと思う」とMayer氏はおどけてみせた。
Google Desktop 4はほかのGoogle製品と統合されており、Sidebarから簡単にソーシャルネットワーク「Orkut」に参加する友人の誕生日を調べ出したり、Google Calendarで特定の日の予定を知ることができる。Desktop 4はほかのコンピュータとも同期するため、職場のマシンに変更があると、家庭のコンピュータにもその変更が反映されると、同氏は説明した。
また、Google Desktop 4にはユーザーの情報を元に自動的にホームページをカスタマイズする機能もある。「このソフトウェアは、私が映画ファンで、eBayの利用者で、旅行好きだということを理解している」(Mayer氏)
さらにMayer氏はGoogle Notebookのデモも行った。このソフトウェアは、ユーザーが検索結果の最後の行にある「note this(これをメモする)」というリンクをクリックすると、その検索結果がポップアップウインドウ内の仮想ノートに保存されるように設計されている。Google Notebookは、来週Google Labsで公開される予定だ。
また、ウェブサイトからテキストや写真を持ってきて、それらをGoogle Notebookにペーストしたり、ノートをフルスクリーン表示にし、ドラッグ&ドロップで項目を整理して、電子メールでこのノートをほかの人に送信することもできる。同プログラムを使うにはプラグインとGoogleアカウントが必要となる。
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