Apple Computerが2004年12月に出願した特許は、楽曲、着信メロディ、あるいはミュージックビデオをオンラインストアからワイヤレスネットワーク経由で購入する手段まで対象としているようだ。
Macsimum Newsが指摘したこの特許申請は、米国時間5月4日に米特許商標庁(USPTO)のウェブサイトで公開された。この特許は、携帯電話や無線対応PDAのユーザーが、iTunes Music Store(iTMS)などのオンラインミュージックストアを利用し、楽曲やビデオのファイルをあとからコンピュータにダウンロードできるようにする発明について説明したもの。
Appleの関係者から直接コメントを得ることはできなかった。
この発明は、素晴らしい記憶力を持ち合わせていない音楽ファンからもAppleが利益を得るための手段のようだ。たとえば、携帯電話ユーザーが外出先で音楽を聴き、その曲をすぐに購入したくなっても、PCのあるところに戻ってからでは、その曲の題名やアーティストを忘れてしまう。
この出願の説明によると、携帯電話や無線対応PDAのユーザーは、この発明によって楽曲やビデオをオンラインミュージックストアでブックマークしておけるようになるという。そして、PCの前に戻って高速回線でそれをダウンロードすればいい。また、帯域幅さえ許せば、楽曲やファイルを自分の携帯電話に直接ダウンロードできるようになるかもしれない。
既に、VerizonのV-Castサービスでは楽曲を自分の携帯電話にダウンロードできるようになっている。Verizonは、米国で最初にEV-DO(Evolution Data Optimized)技術ベースの高速ネットワークを導入した電話事業者の1社。ほかの電話事業者もEV-DOや競合するHSDPA(High-Speed Downlink Packet Access)をベースにした独自高速ネットワークの導入を進めている。
Appleは、ROKRやSLVRなどの携帯電話でMotorolaと提携し、携帯電話市場に参入してきた。これらの電話機はiTunesのインターフェースを採用しているが、ユーザーはMacやPCに接続しないと電話機に楽曲を読み込むことができない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」