Napsterは広告収入によって運営される無料のオンライン音楽サービスを発表した。ユーザーは、同社のライブラリにある楽曲をそれぞれ5回まで聴くことができる。
同社がこうしたサービスを展開するのは、お気に入りの楽曲を5回再生したユーザーが(6回目の再生をしたくて)有料サービスに申し込むように促すためである。Napsterは過去に、ユーザーが自由に楽曲を共有したりコピーしたりできるファイル交換ソフトウェアを提供し、レコード会社から訴訟を起こされたこともあるが、現在は人気音楽サイトを運営している。
Napsterの最高経営責任者(CEO)Chris Gorog氏は声明で、「法律の許す範囲でオープンかつ包括的なプラットフォームを提供し、音楽ファンを力づけていきたいというのが、われわれのビジョンだ。Napster.comにおける新しいエクスペリエンスを無料で提供できることになり、嬉しい」と声明の中で述べた。
Napster.comの新サービスを利用するユーザーは、同社がウェブベースで提供する音楽プレイヤーを介して、200万曲以上のメジャーおよびインディーズの楽曲にアクセスできる。しかし、ある楽曲を6回以上再生しようと思ったら、それを99セントで購入するか、Napsterの月額サービスに契約するかを選択しなければならない。
サービスはまず米国内で提供開始される。新サービスには「NapsterLinks」と「Narchive」という2つの機能が追加される予定だ。
NapsterLinksは、ユーザーがNapsterの試聴リストにある楽曲のリンクを友人に送ることができるというもの。リンクは電子メール、インスタントメッセージ、ブログなどの手段を用いて送信できる。
一方、Narchiveは、ユーザーがコメントやNapsterの楽曲へのリンク、画像などを付けて「People's History of Music(ユーザーの音楽ヒストリー)」と題した音楽アーカイブを作れる機能。同機能は現在、ベータ版として提供されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」