Mozillaは米国時間4月13日、同社の「Firefox」ウェブブラウザのセキュリティ問題を修復するアップデートをリリースし、予定されていた通り、Intelプロセッサを搭載したMacへのサポートを追加した。
オープンソースブラウザであるFirefoxの開発状況を調査している「Burning Edge」サイトによると、同ブラウザに存在するバグの中で最も深刻なものは、攻撃者が脆弱なコンピュータの制御権を奪うのに悪用されるおそれがあるという。
13日にリリースされたアップデートは、Firefoxのバージョン1.5.0.2の脆弱性を修復するものだ。Firefoxの開発を統括しているMozillaは、今後2日以内にFirefox 1.5のユーザーに同アップデートを配布すると、同社の<サイトで述べている。
同社のエンジニアリング担当バイスプレジデントMike Schroepfer氏は、「今回のアップデートは非常に重要なものであると認識している。すべてのユーザーに、なるべく早くこれを適用するよう推奨する」とする声明を発表した。「同アップデートは、これまでの中でも最も安定したものの1つで、われわれが最新のツールや技術を用いて特定した、セキュリティやパフォーマンス、安定性に関する幅広い問題を主体的に解決することができる」(Schroepfer氏)
Mozillaのウェブサイトには、Firefox 1.0のユーザーにバージョン1.5へアップグレードすることを勧めるとも記されている。2005年11月にリリースされたバージョン1.5は、ユーザーがシステムを最新の状態に保つのを支援する、自動アップデート機能を備えている。
13日午後の時点ではセキュリティホールに関する詳細は明らかにされていなかったが、Mozillaの関係者は情報は間もなく発表されると話していた。Firefoxのアップデートがリリースされる2日前には、Microsoftが「Internet Explorer」で発見された10件の脆弱性を修復する「緊急」レベルのパッチを発表している。
セキュリティアップデートに加え、今回はFirefoxの安定性強化も図られた。さらに、予定されていた通りに、Apple ComputerのIntelチップ搭載Macに対するネイティブサポートも搭載された。AppleがIntelチップを積んだ初めてのMacを市場に投入したのは、2006年1月のことである。Mozillaは当初、3月にはFirefoxを同マシンに対応させると述べていた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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