VoiceOne(本社:フロリダ)は米国時間31日、Googleに対してインターネット電話サービスの提供を開始したことを正式に認めた。Googleのサービス「Google Talk」との関連が予測される名称未定のサービスの一環だという。
VoiceOneの親会社VoIP Inc.の最高技術責任者(CTO)、Shawn Lewisはインタビューのなかで、VoiceOneがGoogleと契約済みで、既にサービスの提供を開始していることを明らかにした。Lewisは、契約期間が2年であることは明かしたものの、詳細は守秘義務契約があるため明かせないとした。
Googleの関係者も、事実確認をすると述べる以外、情報を明かさなかった。
米証券取引委員会(SEC)に30日に提出された書類によると、VoiceOneはGoogleにVoIPサービスを提供するためのサービス主契約を2005年9月1日に結んでいる。
Lewisによると、両社はピアリングに関する提携を結び、両社のIPネットワーク間でトラフィックがやりとりされるという。
VoiceOneサービスを利用すれば、従来の電話回線より大幅に安いインターネット回線を使った通話サービスを企業各社が顧客に提供できるようになる。VoIP Inc.は、Broadwing CommunicationsやPac-West Telecommなどを顧客にしている。
Googleは、音声対応インスタントメッセージング(IM)サービスGoogle Talkを8月下旬に発表している。
VoIPは今後有望な分野として見られている。Googleと競合するYahoo、Microsoft、およびAmerica Onlineは、いずれもIMサービスの一部として音声対応のチャットを提供している。この分野の先駆者的企業としては、2005年にeBayが買収したSkypeがある。
一方、Rates Technology(RTI)では、Google Talkが利用する技術が自社の特許を侵害しているとし、Googleを10月に提訴している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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