Googleは米国時間9日遅く、同社が6日に発表したオンラインビデオ販売サイト「Google Video Store」の運営を開始した。その第一印象から判断すると、Blockbuster VideoやNetFlixは、まだ大きな危機感を抱かなくてもすみそうだ。
Google Videoのメインページの最上部がビデオストアになっており、そこには4本の目玉ビデオが掲載されている。掲載されるビデオは随時入れ替わる。筆者が閲覧した時点で掲載されていた4本は、「Star Trek Voyager-Tattoo」が1ドル99セント、1月4日に行なわれたNBA(National Basketball Association)のHeat対Hornetsの試合が3ドル95セント、さらに、1995年にボスニアで英国軍が開いたクリスマスディナーの様子を撮影したITVのニュース映像と、「簡単に覚えられる基本的な色の概念」に関する子供向け教育ビデオがそれぞれ2ドル49セントだった。
メインページの最上部にはドロップダウンメニューが付いており、ユーザーはそこからNBAの試合、映画、音楽ビデオなどの項目を選択し、各分野の購入可能なビデオの一覧が見られる仕組みになっている。テレビ番組の項目では、「The Brady Bunch」「CSI: Crime Scene Investigation」「Star Trek: Deep Space Nine」「Nova」「The Ed Sullivan Show」といった番組の映像も購入可能だ。
ビデオの一覧をさらに詳しく見ると、「避妊:俗説と方法、スペイン版」「Bobbitoのブギウギの基本」「ChinaPortalプレゼンツ:徐根宝と中国サッカーの未来、パート1」といった非常に興味深いタイトルを発見した。
「John Wayne」というキーワードで検索したところ、1934年製作の映画「Blue Steel」(販売価格:1ドル99セント)、James Garnerなどの映画スターのインタビュー映像集、2005年のロングビーチ市議会の映像の3件がヒットした。
さらに、Google Videoのメインページの「popular」と「random」の欄にも4本の目玉映像が掲載されており、それらも随時入れ替わる。掲載されていたサンプルの例としては、Tom Cruiseが人気トーク番組「The Oprah Winfrey Show」に出演中にはしゃいで視聴者の不評を買った時の映像や、「くだらない踊りを踊りながら自転車に乗る人」の映像、さらに「Free Masonと米国大統領、そして同時多発テロの陰謀」を暴いたドキュメンタリー映像などが挙げられる。
同ウェブサイトは、「less-is-more(少ないほど豊か)」というGoogleの理念を忠実に守っているが、巧妙なデザイン性に欠けており、例えば映画などの魅力的なコンテンツの存在をうまくユーザーに示せていない。また、一部のビデオに関しては、ビデオ映像から抜粋した静止画像が表示されていて、ユーザーがそれをクリックするとサンプルのビデオクリップが見られるようになっているが、サムネイル画像やプレビューボックスの多くは、番組名のみ書かれた簡素な画面が表示されているか、あるいは空欄のままになっている。
Google Videoのシニアビジネスプロダクトマネジャーを務めるPeter Chaneによると、サムネイル画像の選択に関してはコンテンツプロバイダが責任を負っており、彼らが指定しない場合はGoogleが最初のフレームを画像として表示しているという。現在同社は、空欄のサムネイルをより目立つ画像に取り替える作業を進めているという。「今日はGoogle Videoの開店初日なので、最初の感触を確かめているような状況だが、常に改善を図っている」とChaneは語った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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