Amazon.comは、全米20都市以上のバーチャルツアーを体験できる、写真と地図を組み合わせた新しい検索サービスのベータ版を公開した。
Amazon.com傘下のA9は米国時間16日、A9.com Mapsのベータ版を発表した。ユーザーは同サービスを利用して、人間の目の高さから撮影された目的地の写真や、そこまでの道順を確認することができる。
このサービスでは、インタラクティブマップとA9の「Block View」技術が使われている。「Block View」を実現するためにA9は、GPS端末と連動したデジタルカメラをバンの屋根の上にくくりつけ、全米各都市の道路の両側を撮影した。これまで撮影された3500万枚の写真は、「A9.com Yellow Pages」でも活用されている。各事業所の住所や電話番号に加え、写真も表示される。このサイトでは、住所や電話番号、写真などの店舗情報が調べられる。
A9.com Mapsでは、地図上で出発点と目的地をクリックするだけで道順が表示され、地図上の各地点をクリックするとそれに対応する場所の写真が表示される。また住所を入力する必要はなく、地図上の特定の地点をクリックすると対応する住所がポップアップで表示される。
「われわれは地図をより具体的で、より現実的なものにしたいと考えている」とA9最高経営責任者(CEO)のUdi Manberは述べた。
Manberによると、今のところ、ほとんどの場所で写真が1枚ずつしか使われていないのに対し、テストの対象となっているサンフランシスコベイエリアの写真は何枚も用意されるという。これらの写真をどれくらいの頻度で更新するかは、まだ決まっていないと同氏は付け加えた。
Manberはによると、A9ではプライバシーに関する懸念を緩和するために擁護団体と協力しているが、6カ月前にBlock Viewを提供開始して以来、ユーザーからの苦情はほとんど寄せられていないという。写真の削除を求めた苦情が1件だけあり、A9はその要求に応じたと同氏は付け加えた。
Amazon、Google、Yahoo、MicrosoftのMSNは現在、マップやローカル検索の分野で熱い戦いを繰り広げている。7月に、MSNはVirtual Earthのベータ版を発表した。またGoogleは、地図と衛星写真を表示する「ハイブリッド」サイトを発表した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」