Microsoftは先頃、MSN Spacesというブログサービスを始めたが、同サービスを利用する一部のユーザーの間で、新しいゲームが盛り上がっている。そのゲームとは、MSNの検閲をいかにすり抜けるかというものだ。
人気ブログサイトのBoingBoingが米国時間3日に報じたところによると、MSN Spacesでは、Microsoftが不適切と判断した言葉を含む特定のブログタイトルやURLを拒否しているという。
しかし、多くの検閲ツールがそうであるように、Microsoftのこのツールも完璧ではない。
BoingBoingによると、最も見え透いて下品な言葉はどれもMicrosoftの同ツールに引っかかるという。
だが、多くのユーザーにとってこのゲームが面白いのは、一見無害に思える言葉--たとえば、「tit for tat」(しっぺ返しの意:「tit」は単独では「乳首」を意味する)--に似たトリッキーなタイトルのブログが、Microsoftの検閲フィルタを通過してしまうことだ。
下品な名前のブログで、MSN Spacesの検閲を出し抜くのは面白いことかも知れない。だが、これはまた伝統的に自由でオープンなブログの世界と、Microsoftのような企業の採るアプローチとの間に、緊張が生まれていることを示すものでもある。
「ブログ上で自由に発言できないのなら、わざわざブログを書く意味などない」とBoingBoingは指摘している。
このような緊張は、Microsoftのブログコンテンツに対するアプローチにも顕著だ。ライバルのBloggerなどとは異なり、MSN Spacesは新規ユーザーに対し、Microsoftが自らのブログを「使用、複写、頒布、送信、公に展示、公に上映、複製、編集、修正、翻訳、書式変更する」ことを強制的に認めさせている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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