新たに発表された調査結果によると、2004年の米大統領選挙が近づくなか、少なくとも2名の候補者に関する情報を集めるために、インターネットを利用する人がますます多くなっているという。
Nielsen/NetRatingsが米国時間21日に発表したレポートによると、2003年12月の1カ月間に、合わせて130万人ものネットユーザーが、Bush大統領の選挙用サイトである「Bush-Cheney '04」、ならびに民主党のHoward Dean候補の「Dean for America」に押しかけたという。
Dean候補は、ウェブの力を利用して、多くの支持者や選挙資金を集めた最初の候補者といわれている。同候補のウェブサイトは12月に94万ものアクセスを記録したが、これはBush大統領のサイトへの訪問者45万5000人の倍にあたる。
この調査には民主党の他の候補の結果は含まれていないが、Nielsen/NetRatingsの関係者によると、これは他の候補者のサイトへのアクセスしたユニークユーザー数が、同社の足切り基準を下回ったためだという。
同調査の結果、この2つのサイトにアクセスしたほとんどのユーザーは、両者の比較が目的ではないこともわかった。Nielsen/NetRatingsによると、両サイトとも訪れたことのあるユーザーは比較的少なく、9万7000人だったという。同社はまた、Dean候補のサイトへアクセスしたユーザーは、Bush大統領サイトの場合と比較して、滞在時間が4倍も長かったという。Dean候補サイトの訪問者滞在時間は、平均8分38秒だったが、これに対してBush大統領のサイトでは2分12秒だった。
Nielsen/NetRatingsのアナリスト、Greg Bloomは、2つのサイトともアクセスしたユーザーが少ないことは、現在の米国で政治の2極化が進んでいることをよく反映していると説明する。また、Dean候補のサイトが多くのアクセスを集めた理由については、ほぼ毎日新しいコンテンツが追加されているためだと、Bloomは分析している。同氏は、Bush大統領から民主党候補のDennis Kucinich下院議員まで、各候補者のメーリングリストに登録した結果、Dean候補のメーリングリストが、新たに追加したウェブコンテンツについて最も頻繁に更新情報を流していることも発見した。
「Dean陣営が毎日ウェブサイトに追加しているコンテンツの量は、本当に驚くべきものだ。同候補が、選挙活動の重要な手段として、どれほど真剣にウェブを活用しているかが、このことからも伺える」(Bloom)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」