HOWSとイノシスは3月30日、Ajax(Asynchronous JavaScript+XML)を実装可能とする携帯電話用フルブラウザの開発において技術提携することで合意したと発表した。
HOWSはAjaxを活用したウェブコンポーネント技術を提供しており、イノシスは携帯電話用のフルブラウザを開発している。今後両社は、技術情報の提供や共同開発を行っていく。
携帯電話用フルブラウザにJavaScriptを利用した技術を用いることで、ウェブアプリケーションのさまざまな機能を携帯電話で行えるようになる。また、画像の拡大縮小機能やポインタによる高速スクロール機能によるユーザビリティの向上と、携帯電話では困難なデータエントリー業務の操作性を向上させることが可能となる。さらに、Ajaxの特徴的な技術である非同期通信の利用で、データ通信量を削減し、ブラウジング時間を短縮できる。
HOWSは、1つのウェブアプリケーションをPCおよびイノシスの携帯フルブラウザの両方から利用できる開発生産性の高いAjaxコンポーネントを提供する。イノシスはAjax対応やポインタによる高速スクロール機能、バックグラウンド先読み機能、ブックマーク、RSSのサポートなどに加え、セキュリティ機能を強化した携帯電話用フルブラウザを開発していく計画だ。
HOWSとイノシスは、携帯電話での地図情報サービス、営業日報や見積もりなどを行うSFA、メーラやスケジューラなどのグループウェアなどにおいて利用需要が高いものとみて、同分野へ積極的に導入していく。なお、今回イノシスが提供するAjax実装携帯フルブラウザは、NTTドコモFOMA 90Xシリーズに対応しており、今後順次、ボーダフォン、ウィルコムなどにも対応していく予定。
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