米国のウェブ検索市場では、GoogleがYahooやMicrosoftに対するリードを広げつつあり、またブランドを刷新したAsk.comも徐々に盛り返していることが、ComScore Networksのまとめた最新の統計結果から明らかになった。
ComScoreによると、米国市場におけるGoogleのシェアは、2005年2月の36.3%から、この2月には42.3%まで上昇したという。
これに対し、Yahooのシェアは1年前の31.1%から27.6%に低下し、またMicrosoftのMSNは16.3%から13.5%、Time WarnerのAmerica Onlineは8.9%から8%にそれぞれ低下した。
一方、IAC Search & Mediaの「Ask.com」は、ブランドとインターフェースを先月一新し、シェアを5.3%から6%に上げた。
複数のアナリストによると、GoogleとAskは今後もシェアを伸ばしていくという。
RBC Capital MarketsアナリストのJordan Rohan氏は28日、「Googleがいずれ市場シェア 70%を達成するのはほぼ間違いない。問題は、達成までに『どれくらいの時間がかかるのか』という点だけだ」と調査メモのなかで述べている。
一方、Merrill LynchアナリストのLauren Fine氏は、Googleの市場シェアの拡大と検索関連の売上増加により、今年前半は広告販売全体に占める同社のシェアも増加していくとの予測を示した。
「さらに、Googleの戦略ははっきりと検索重視を打ち出したものであるため、主要なライバル各社が検索プラットフォームの徹底的見直しや改善に悪戦苦闘するなか、同社は今後数カ月は競争上の優位性を維持できると考える」と調査メモのなかで述べている。
Fine氏は、Askのブランド見直しやマーケティングへの投資が今月のシェア拡大につながると見ているという。
同氏は、Yahooの検索能力や検索関連の売上改善について、「マーケットシェアの傾向に影響を与えることがほとんどできなかった」とも述べている。さらに同氏は、ちょうど1年ほど前に投入されたMicrosoftの新しい検索技術については、「ユーザーの使い勝手向上」につながっているかどうかを判断するにはまだあと数カ月はかかる、と記している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」