Googleは米国時間3月21日、Google Financeのベータ版を立ち上げた。Google Financeでは、企業やミューチュアル・ファンドに関する情報のほか、ニュースなどのイベント情報と株価の動向を関連付けて表示するインタラクティブチャート機能も提供される。
チャート機能は、ユーザーがマウスを操作しながら、特定期間内における株価の動きを参照したり、より詳細な情報を入手したりすることができるというもの。サイトにはニュースを表示するコーナーもあり、ここに表示されるニュースはユーザーが選択した期間に応じて自動的に切り替わる。
これまでもGoogleのサイトでは、検索バーにティッカーコードを入力することで株価情報を入手することができた。今後は、検索バーにティッカーコードを入力すると、Google Financeのページが、検索結果ページに表示されるトップリンクの1つになる。
Google Financeには、株式公開企業や非公開企業のニュースへのリンク、選択した企業の株価情報をチェックするためのパーソナライズドエリア、検索したティッカーコードをもつ企業に関するニュースを自動表示するニュースエリア、ユーザーが調査したり取引したりしている企業をチェックするためのポートフォリオセクションがある。また、特定期間内におけるある企業のニュース数を示すチャートや企業情報、財務状況、経営陣、関連企業のほか、外部のニュースおよび財務情報へのリンクも表示される。
Google Financeではさらに、ブログへのリンクも表示されるほか、ユーザー同士でディスカッションすることもできる。ディスカッション機能では、アルゴリズムやレーティングが改善され、モデレーターが掲示板への書き込みの適合性を管理できるようになっている。
同サービスは、インドオフィスのエンジニアが金融情報の検索機能を強化することを検討するなかで考え出したと、GoogleのシニアプロダクトマネジャーKatie Stanton氏は語っている。また、ユーザーを対象した調査からも、Googleが金融情報に弱いというイメージを持たれていることが判明したことから、Googleも金融情報を強化したいと考えていた。このサービスは無償で提供される。
Search Engine Watchの編集者Danny Sullivan氏は、「素晴らしい動きだ。Googleがいつになったら、すべての情報をまとめるのだろうと思っていた。これは、情報を整理して現状把握を支援するというアイデアに基づいたものだ。優れたサービスがほかにないと言っている訳ではないが」と語っている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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