「European Digital Library」という計画の下、少なくとも600万の書籍や資料などの文化的作品が、今後5年間のうちにオンラインで見られるようになる。
欧州全域に置かれる「デジタル化センター」の財源を確保して知的財産権保護のための枠組みを作る計画について欧州委員会は米国時間3月2日、より詳細な情報を明らかにした。欧州委員会によると、同センターは「デジタル化と保管のプロセスのための優れた技術を確立するのに必要とされる」技能と専門知識を蓄積する場所になると言う。
欧州委員会の情報化社会/メディア担当委員のViviane Redingは、声明の中で同日、その技術は「欧州共通の情報にマウスをクリックするだけでアクセスできるようにする」と語った。
利用者は、ウェブポータル上に作られた多言語の共通エントリーサイトから、図書館やアーカイブ、博物館の所蔵品を検索できるようになる。
2008年までには200万の本や映画、写真、手書き文書などへのアクセスが可能となる予定で、2010年までにはその数が600万に増やされると言う。
欧州委員会は、「欧州の全ての図書館や公文書保管所や博物館がEuropean Digital Libraryに自分たちのデジタルコンテンツをリンクできる」ため、最終的なデータ数は600万をはるかに超える数字になると言う。
Googleの書籍デジタル化プロジェクトが、デジタル化時代に欧州の文化資産をどう扱うかについて考えるきっかけになったと、欧州委員会は付け加える。
「この活動は、政府と民間が同分野において協力する可能性を浮き彫りにするという点も興味深い。政府と民間の協力関係または民間企業による資金提供がデジタル化を加速するだろう」とECは述べる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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