カリフォルニア州マウンテンビュー発--当地で2日間にわたり開催されたMashupCampが米国時間2月21日に閉幕した。同イベントでは、複数のアプリケーションプログラムインターフェースを統合したプログラムのコンテストが行われ、なかでも最もシンプルなマッシュアップを開発したプロジェクトが優勝を飾った。
MashupCampの参加者による投票の結果、優勝を果たしたのは「Podbop」というプロジェクトだった。Podbopは、各都市で演奏活動をしているバンドや、MP3ファイルを合法的に無償配布するグループに関する情報を提供する目的で作られたもの。
Podbopの共同開発者Taylor McKnightは、参加者のなかで最年少の22歳。こうした若手グループが優勝したことも、この全員参加型の革新的なイベントに相応しい結果だったと言える。マッシュアップとは、複数の提供元からのコンテンツを組み合わせて作られたハイブリッドソフトウェアのこと。参加者はチェックインの際に手渡されたおもちゃのコインを使って投票し、その結果、Podbopのチームが優勝に輝いた。
Podbopは28票を集め、2位のChicagocrime.orgと大きく差をつけた。Chicagocrime.orgは、シカゴの犯罪データとGoogle Mapsを組み合わせたマッシュアップで、その得票数は9票だった。
このほか、航空チケットを最も安く手に入れられる時期をグラフィカルに示してくれる「FlySpy」や、駅の名前を書いたテキストメッセージを送信すると、その駅から出発する電車に関する情報を送り返してくれる「TrainCheck」なども多くの票を集めた。TrainCheckでは現在、サンフランシスコのBay Area Rapid Transitや、ワシントンDCの地下鉄に関する情報を提供している。
当地のComputer History Museumで開催されたこのイベントの第1日目(米国時間2006年2月20日)にはディスカッションや参加者同士の人脈作りが行われ、2日目には、マッシュアップのデモンストレーションが実施された。ここでは小さなグループが入れ替わり立ち替わり、約5分間ずつのデモを行った。
デモは昼食の時間を除いて休むことなく続けられ、参加者は28種類のマッシュアップを目にすることができた。
午後3時にはイベントの共同主催者David Berlind(CNET Networksが運営するZDNet.comのビジネステクノロジー担当エグゼクティブエディター)が、Computer History Museumのホールに参加者を集め、開発者たちに獲得したコインの数を尋ねた。同イベントで初の優勝者に輝いたPodbopの共同開発者McKnightには、Sunの社長兼最高業務責任者(COO)Jonathan SchwartzからSunのNiagaraサーバが贈られた。
2位のChicagocrime.orgを開発したAdrian Holovatyには、Apple ComputerのiMacが進呈された。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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