マイクロソフトの運営するインターネットポータルサイトMSNは、これまでコンシューマー向けに提供してきたツールを企業向けにした「企業向けWindows デスクトップ サーチ」と「企業向けMSNサーチ ツールバー」を1月17日から無償でダウンロード提供する。コンシューマー向けでは、この2つのツールはセットで提供されているが、企業向けはそれぞれ個別に提供する。
企業向けの提供について、MSN事業部サービス部インフォメーションサービスグループサーチチームプランナーの伊集院絹子氏は、「2005年6月にコンシューマー向けの『MSNサーチ ツールバー with Windows デスクトップ サーチ』を提供して以来、企業のイントラネットなどでも利用できるようにしてほしいという要望が多かったためだ」と説明した。
実は、米国のサイトでは2005年11月からすでに企業向けのツールを提供している。専用のダウンロードサイトで言語を「日本語」に選択すると利用できる。しかし、管理者ガイドやサポートなどがすべて英語だった。そこで、今回それらガイドなども含めて日本語の正式版としてリリースする。
企業向けWindows デスクトップ サーチは、Microsoft System Management Serverに対応し、企業のポリシーに応じたカスタマイズや管理環境を構築できる。グループポリシーを通じて企業のIT管理者は、ユーザーやコンピュータに詳細な設定を一括して管理可能だ。また、Windows デスクバーとデスクトップ サーチのインターフェースにイントラネットの検索場所を追加することもできる。SharePoint Portal ServerやWindows SharePoint Servicesなどの製品に対しても検索が可能になっている。
このほか、コンシューマー向けと同様にアドインによって、PDFやZIPなど200種類以上のファイルを検索対象にできる。デスクトップ サーチ APIを使用することで、デスクトップサーチの検索結果を独自のビジネスアプリケーションに統合することも可能だ。
一方、企業向けMSN サーチ ツールバーも、Microsoft System Management Server対応でグループポリシーによるカスタマイズができる。ウェブサイトやローカルコンピュータに加えて、イントラネットを検索可能。コンシューマー向けと同様にタブブラウズ機能やポップアップ ロック機能、キーワード ナビ ビューアを使用して検索結果ページ上の検索語を強調表示する機能などもある。
さらに、MSN サーチ ツールバー for Microsoft Office Outlookにより、Outlookからウェブ検索やデスクトップ検索を実行できる。他のプログラムに切り替えずに、Outlookからデスクトップ サーチの検索結果を確認可能で、この機能は当初ベータ版として提供する。
表:デスクトップサーチの違い
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出典:マイクロソフト
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