ラスベガス発--ビデオ技術を開発するDivX(本社:カリフォルニア州サンディエゴ)が、各種家電製品から「Google Video」へのアクセスを可能にすべく、Googleとの提携を進めている。ネバダ州ラスベガスで開催されたConsumer Electronics Show(CES)で米国時間6日に両社が発表した。
ビデオコーデック/圧縮技術のDivXは、DVD品質を維持しつつ、従来のMPEG2ファイルに比べて10倍の圧縮を実現する。これにより、標準的な長さの映画なら、CD1枚に1本、DVD1枚に8本を収めることができる。
DivXは、パイオニアがDivX認定のDVDプレイヤーとレコーダーの新シリーズを米国で発売すること、そして日本ビクターがDivX Ultra認定の車載DVDレシーバーを北米で発売することも発表した。
DivXによると、DivX認定のデバイスは、全世界合計で5000万台発売されているという。
さらにDivXは、Zoranのプロセッサ「Vaddis」がDivXの認定を取得し、ADS Techのオーディオ/ビデオキャプチャデバイス「DVD Xpress DX2」がDivXデジタルビデオ技術をサポートすることも明らかにした。
また、DivXは、ハリウッドとの関係強化につながるとして、MGMの元最高執行責任者(COO)Christopher McGurkが同社の取締役に就任したことも発表した。
DivXは、音楽用途で人気の高いオーディオ規格MP3のビデオ版ともいえる技術である。同技術を使うことで、インターネット経由で容易に配信できるほど容量が小さく、各種デバイスに対応した著作権保護対策済みの映像が、制作および再生可能になる。同社最新のDivX 6.0技術では、家庭で撮影した高品位映画の保存や、商業映画作品の配信が可能になっている。
DivXのCOO、Kevin HellはCNET News.comとのインタビューのなかで、「封切り作品のデジタル化は実現していないが、そのタイミングを予測するのは難しい。うわさや市場機会のとらえ方、そして政治的な思惑が絡むこともある」と語っている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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