Yahooの最高経営責任者(CEO)Terry Semelが米国時間6日に行ったConsumer Electronics Show(CES)の基調講演は問題が多発した。だが、そのピンチを救ったのは、俳優のTom CruiseやコメディアンのEllen DeGeneres、そしてMicrosoft Windowsを物笑いの種にすることだった。
テレビに接続されたWindows XPベースのPCから、Yahooのコンテンツサービスにアクセスできるようにする新しい「Yahoo Go TV」のデモでは、インターネット回線が切れてしまった。幹部らがその場を取り繕おうとしたとき、Semelが意外なゲスト、Cruiseをステージに迎えた。
Cruiseはサングラスを片手に聴衆に向かい、古くからの友人であるSemelを助けに来たことを告げた。そして、5月に米国で封切り予定の新作映画「Mission Impossible III」の予告編を披露した。
その後ステージ上には、Cruise、Semel、Marco Boerries(YahooのConnected Life担当シニアバイスプレジデント)、そして最高執行責任者(COO)のDan Rosensweigが決まり悪そうに肩をたたき合う姿があった。
聴衆から「アンコール」の声があったため、Cruiseは、Yahooのシステムがこの映画をどれだけ速く再生できるかを見ることを希望した。「ボタンを押して」とCruiseが言うと、スリルとロマンスにあふれるアドベンチャー作品でのCruiseの勇姿が再生された。
Cruiseがステージを去ると、Semelは「デモで問題の発生が予想される場合、フォローしてもらうのにTom Cruise以上の適任はいないだろう」と語った。
この基調講演では、コメディアンのDeGeneresも登場し、技術に疎い自分のことや、近くで開催されていたアダルトグッズカンファレンスとの展示品の違いをネタにして、いつものギャグやダジャレを連発していた。DeGeneresは、電子メールの開発者に対し、皮肉をチェックできるようスペルチェック機能を強化したり、「苦情メールの24時間配達延期」機能を追加したりするよう提案していた。
BoerriesとRosensweigが他にデモしたサービスには、「Yahoo Go Mobile」がある。これは、Yahooや各種電子メールに加え、インスタントメッセージング、写真、各種コンテンツに携帯端末からアクセスできるようにするサービスである。さらに、Yahooのサービスをパーソナルコンピュータ用のアプリケーションとして提供する「Yahoo Go Desktop」もデモされた。
楽曲や映画のコンテンツを使ったYahoo Go TVのデモでは、画面にエラーメッセージが表示されてしまった。Rosensweigは、「これでOSが分かってしまった」というジョークでその場を繕った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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