米3大テレビネットワークの1つであるNBC Universalが、Apple ComputerのiTunes Music Store(iTMS)を使ってテレビ番組を配信することになった。両社が米国時間6日に語ったところによると、NBCはiPodやPC向けに10以上の番組を提供するという。
同社はiTMSで、NBC、USA Network、Sci Fi Channelで放映された合わせて11の番組を提供していく。これらの番組のなかには、1950年代の人気刑事ドラマ「Dragnet」や、現在放送中の「The Tonight Show with Jay Leno」などが含まれている。
Appleでは、1回分のテレビ番組や音楽ビデオ、短編映画を1本あたり1ドル99セントでダウンロード販売している。新作番組はテレビ放映の翌日からダウンロードできるようになる。
NBCがiTMSで番組を提供することになった背景には、テレビ番組の配信が従来の系列放送局やケーブルテレビといったチャネル以外でも活発に行われるようになっているとの事情がある。たとえば、AT&TやVerizonなどの電話会社も消費者にテレビ番組を提供するための準備を進めており、またオンライン大手のGoogleやYahoo、America Onlineも、この市場への参入を狙っている。
この10月には、Walt Disney CompanyのテレビネットワークであるABCと、Disneyのケーブルネットワークが、iTMSで5つの番組のダウンロード販売を開始した。
Appleは6日、10月上旬に新機能を追加して以来、iTMSから300万本以上のビデオがダウンロードされたことを明らかにし、顧客が単に好奇心だけで購入しているのではないことを示唆した。
AppleのiTMS担当バイスプレジデント、Eddie Cueは「ビデオのダウンロード販売は引き続き増加しており、その勢いはスタート時を上回っている。1度購入したユーザーがそれっきり・・・という状況ではない」と述べている。
NBCが提供する番組のなかには、1980年代にヒットした「ナイトライダー」「ヒッチコック劇場」、先ごろリメークされた「宇宙空母ギャラクティカ」などが含まれている。昔の番組の大半は当初第1シーズンの放映分しか提供されないが、第2シーズン以降の分も徐々に追加していくと、Cueは述べている。
これで、iTunesから提供されるテレビ番組はあわせて16本となる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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