米国時間29日、ウェブブラウザ「Firefox」の新バージョンがリリースされた。新バージョンでは、処理速度やポップアップブロック機能が向上したほか、自動アップデート機能が強化されているという。
Firefox1.5は、Mozilla Foundationが約1年前にFirefoxブラウザの正式版(バージョン1.0)を発表して以来、初めての大型アップデートとなる。Firefoxはデビュー後の最初の1年間で1億回のダウンロードを達成し、いまや4000万人ものアクティブユーザーを抱えている。同ブラウザは現在8%の市場シェアを獲得し、MicrosoftのInternet Explorer(IE)に代わる選択肢となっている。
Firefoxは、最も幅広く行き渡っているオープンソースプログラムでもある。これは、同ブラウザのコードを誰もが修正できることを意味する。新バージョンの開発には何千人ものプログラマがボランティアで参加したほか、最初のテストバージョンがリリースされた11月1日以降には、75万人ものユーザーがそのテストに関わった。
Firefox1.5では、セキュリティ機能の強化や、ブラウザナビゲーションの高速化が図られている。この新バージョンでは、ポップアップブロック機能が向上しているほか、容易にセキュリティアップデートを適用できるようにするための工夫が加えられている。Mozilla FoundationのバイスプレジデントChris Beardによると、新バージョンは毎日新しいパッチの有無をチェックし、パッチがリリースされていることを検知するとそれを自動的にダウンロードした上で、ユーザーに対してこれらのインストールを推奨するようになっているという。
他にも、新バージョンでは「進む(Forward)」「戻る(Back)」ボタンがクリックされた際の処理の高速化が図られている。また、ドラッグ&ドロップ機能を使ってタブの表示順を入れ替え、関連性の高いページを隣同士に配置したりすることも可能だ。
Mozilla Foundationでは今後より頻繁に新バージョンをリリースしていくことになっており、2006年半ばにはFirefox 2.0を、そして2007年第1四半期にはFirefox 3.0をそれぞれ投入する計画を立てている。また、セキュリティなどのアップデートについては、6〜8週間ごとに公開していく予定だ。
Mozilla Foundationでは、草の根レベルの支援を受けて普及したブラウザというイメージを保つべく、Firefox1.5のプロモーションを支援する一般ユーザーを募集している。このキャンペーンは、一般ユーザーがMozilla Foundationのウェブサイトに家庭で撮影したビデオを公開するというもので、誰でもビデオをアップロードすることができる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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