Googleが、第三者のウェブサイトに広告を掲載するAdSenseサービスの利用を促進するための紹介プログラムを立ち上げた。
Googleが米国時間4日に発表したプログラムは、AdSenseサービスの利用者を対象にしている。AdSenseとは、サイト運営者が自らのサイトにGoogleから提供されるテキストやバナー形式の広告を掲載できるサービスで、サイト運営者は広告がクリックされるごとに広告収入の半分を受け取れる。Googleは、サイトのコンテンツに合った広告をマッチングする技術を擁しているため、運営者のサイトには、サイトの内容と関連性の高い広告が掲載される。
Googleは新プログラムを通して、規模の小さい別のウェブサイト運営者やブロガーに、AdSenseプログラムを紹介した利用者に報酬を支払っていく。同社によると、AdSenseの新規利用者の広告収入が初めて100ドルに達した時点で、紹介者には100ドルが支払われるという。既存のAdSense利用者は、自分のウェブサイトに「紹介ボタン」を付け加えることで、このプログラムに参加できる。
Googleはまた、Firefoxブラウザを利用したことのない人が初めてFirefox向けのGoogleツールバーをダウンロードするたびに、サイト運営者に1ドルを支払うプログラムも開始した。こちらも、AdSenseサービスの利用者を対象にしたプログラムだ。Googleは、Firefox向けのツールバーを7月にリリースした。同ツールバーは、スペルチェックや検索などの機能を備えたブラウザ用アドオンで、以前はMicrosoftのInternet Explorerにしか対応していなかった。
ForresterのアナリストCharlene Liは、Firefoxの紹介プログラムは、Firefoxを開発するMozilla Foundationにとって、大きな助けとなるだろうと述べた。
Liは自身のブログに、「Firefoxは以前から、ダウンロードを促進しようと、広告掲載キャンペーンを展開しては支持者に協力を呼びかけてきた。しかし、GoogleのAdSenseを利用すれば、サイト運営者は報酬を得られる。これを利用することにより、Firefoxのマーケティングと普及が一段と進むだろう。正式な発表はないが、費用がGoogle持ちであることは明らかだ」と書き込んでいる。
AdSenseはGoogleにとって重要な収入源である。同プログラムは、Googleの第3四半期の売上高の43%に相当する6億7500万ドルを稼ぎ出している。だが、ライバル企業も同プログラムに対抗するサービスを始めている。例えばYahooも、Googleのビジネスに何とか対抗しようと8月に同様のサービスを立ち上げた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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