Apple Computerは米国時間10月31日、同社がビデオ対応iPodの発売から19日で100万本以上のビデオを販売したことを明らかにした。同社はビデオ対応iPod発売に合わせ、テレビ番組と短編映画の販売を開始するとともに、ミュージックビデオの扱いを拡充していた。
Apple CEOのSteve Jobsは、この結果について、このようなコンテンツの市場が存在することと、さらに幅広いビデオに対するオンライン販売のニーズがあることを示すものだと声明のなかで述べている。Appleは現在、ミュージックビデオを約2000本、Pixar Animation Studios制作の短編映画を数本、そしてABCテレビの5つの番組を販売している。
「20日足らずで100万本のビデオを販売したことは、ビデオの合法ダウンロード市場が存在することを強く示している。次の課題は、コンテンツの品揃えを拡充し、顧客がコンピュータや新しいiPodでもっと多くのビデオを楽しめるようにすることだ」(Jobs)
Appleは慎重にビデオ市場に参入し、ビデオ再生機能も新型iPodの2次的機能として慎重に売り込んでいる。Jobsは何年も前から、このように小さい画面でユーザーが本当にビデオを鑑賞したいと考えるかどうかについて、公然と疑問を投げかけていた。
ビデオ関連で素晴らしい節目を迎えたAppleでは、楽曲の販売にも弾みがついている。たとえば、8月に営業を開始した日本のiTunes Music Store(iTMS)では、最初の4日間で100万曲の楽曲が販売された。
もちろん、AppleがiTMSを立ち上げた際には、はるかに多くの楽曲を揃えていた。同社はビデオ配信サービスに関してコンテンツ制作者の説得に苦戦している。
同社によると、これまででダウンロード数の最も多かったミュージックビデオは、Michael Jackson、Fatboy Slim、Kanye Westなどのものだという。
Appleは10月12日、カリフォルニア州サンノゼで報道陣向けのイベントを開催し、ビデオiPodを発表するとともに、テレビ番組などのビデオコンテンツの販売を開始した。同社は今年に入って、数本のミュージックビデオの販売をひっそりと開始していたことから、ビデオ配信ビジネスへの進出があるのではとのうわさが流れていた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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