Microsoftのアジア太平洋地域における基礎研究部門であるMicrosoft Research Asia(MSR Asia)が、Search Technology Center(STC)と呼ばれる研究施設を立ち上げた。
MSR Asia STCは今後、MSNの製品チームと協力しながら、中国をはじめ世界中のMSNユーザーに検索関連製品やサービスを提供していく。
「Microsoft Researchは1998年の設立以来、堅調に成長してきた。こうして成長できたのも、情報サービス分野の研究においてたゆまぬ努力を続けてきたことや、MSNと良好な関係を築けたことに負うところが大きい。今回のSearch Technology Centerの立ち上げは、われわれにとってごく自然なステップだった」とMSR Asiaの管理ディレクターHarry Shumは述べている。
MSR Asia STCは、データマイニング、マシン学習、ナレッジディスカバリ技術を活用して情報の分析/組織化/抽出/視覚化を進めることに重点的に取り組んでいく予定だ。Microsoft Researchではこれまでも、マルチメディアやモバイル、バーティカルサーチなどのテーマごとに検索技術の革新に取り組んできた。このようにMicrosoft Researchで開発された数多くの新技術がMSN製品に反映されている。
世界中の41の市場を対象に、20の言語を用いて展開されるMSNのポータルには、毎月4億人以上のユニークユーザーが訪れる。Microsoftが2005年初めに中国語版のポータルを提供開始し、さらには製品開発施設MSN Technologies Chinaを開設したことをきっかけに、MSNの中国におけるプレゼンスは着実に高まっている。
ここ数年、Microsoft Researchは検索技術分野における研究テーマを拡充してきた。2005年7月にブラジル・サルバドルで開催されたACM SIGIR 2005 Conferenceにて、Microsoftが提出・共同提出した合計17本の論文のうち、MSR Asiaが担当した論文は12本を占めていた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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