米国のオンライン小売業者の売上は、2005年の1720億ドルから、2010年には3290億ドルまで増加することが、Forrester Researchが発表した新しい調査結果で明らかになった。
この期間中には、小売業者のアプローチがウェブへシフトすることから、年間平均成長率14%を記録すると見られる。小売業者は現在では、低コストの販売チャネルというよりも、むしろ顧客サービスや顧客留保率を向上させるツールとして、ネットを捉えているとForresterは述べている。
「自社のオンライン戦略の見直しが、小売業者の間で進んでいる。多くの小売業者は、ウェブサイトでの販売に重点を置きすぎたと考えている。そして今、彼らはウェブサイトを、顧客を実店舗へ誘導したり、顧客との関わりを増やすための方法と見なしている」とForresterのリサーチャー、Carrie Johnsonは声明のなかで述べている。
大手アパレル販売のGapは、イメージの一新を狙った活動の1つとして、自社ウェブサイトのデザインを変更し、精算方法の簡略化を進めている。また、マサチューセッツ州ケンブリッジの新興企業Allurentは、1つのオンラインフォーム内で、精算のどの段階でも顧客が注文を容易に変更できるようにしたいと考えるオンライン小売業者向けのソフトウェアを開発した。
業種別では、引き続き旅行関連が首位を守り、その売上高は2005年の630億ドルから2010年には約90%増の1190億ドルに達すると見られている。また、Forresterによると、雑貨類のオンライン販売による売上は、2005年に1000億ドルを上回るという。
今後伸びが期待される業種としては、医療/美容製品(年成長率22%と予測される)と小型電化製品が挙げられる。医療/美容製品は、2010年の終わりまでには、オンラインでの販売が29%を占めると見られている。これは、インターネットが浸透している若い世代が、結婚したり、結婚式に出席し始めるためだとForresterでは説明している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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