Truveoというカリフォルニアの新興企業が、米国時間13日に新しいビデオ検索エンジンのベータ版を発表した。この検索エンジンは、ウェブページに含まれるコンテンツを探す際に、テキストではなくそのページの視覚的な特徴を分析する仕組みになっている。
Truveoは、同社の「Visual Crawler」技術を使うことで、競合他社の製品に比べてより包括的かつ新鮮な検索結果が得られるとしている。
「他社のビデオ検索エンジンは、ウェブページ内にあるテキスト情報を手がかりに、ビデオの内容を割り出す。だが、ビデオの内容を記述したテキストが付加されていない場合も多い」と、同社の共同創業者でCEOを務めるTim Tuttleは言う。「スクリプトによって(表示ページが)生成されていたり、プラグインを利用したり、あるいはブラウザのバックグラウンドで実行されるファイルを組み合わせて表示されたりするビデオも多いが、普通のクローラーでこれらのビデオファイルを必ず見つけられるわけではない」(Tuttle)
Truveoは、約2カ月前からウェブ上にあるビデオのデータを集めており、競合企業各社のサービスよりも多くのコンテンツについてインデックス化を済ませているとTuttleは述べた。ただし同氏は具体的な件数については明らかにしていない。
同社のウェブサイトでは、同社のエンジンをつかった検索結果を、YahooやGoogleでの検索結果と比較できる。たとえば、「John Roberts」というキーワードで検索すると、Truveoでは247件の結果が表示されたが、そのトップには同名の最高裁判事候補に対する議会聴聞会での質疑応答の模様を撮したThe New York TimesやYahoo Newsのビデオが並んでいた。
同じキーワードをつかってYahooで検索すると129件の結果が表示された。ただし、同氏に関連するさまざまなニュース番組のビデオが表示されたものの、Robertsという名前に言及しているだけで同氏に焦点を当てたものは少なかった。
一方、Googleのビデオ検索では4件の検索結果が得られた。しかもそのうちの3件はJohn Robertsにまったく関係のないものだった。これは、入力したキーワードにぴったりと一致するフレーズを探すための「” ”」マークが付されていなかったためである。「” ”」マークを使って検索したところ、同氏に関連したビデオが1件表示された。
Blinkx.comのビデオ検索では、最大で50件の結果が表示された。情報源のなかには、CNNやMSNBCといったテレビ局のほかに、ポッドキャストも多く混じっていた。
Truveoは、検索結果の横に並ぶ広告を販売したり、自社の検索リスティングを他のサイトにライセンスしたりして利益を上げようとしている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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