シックス・アパートは9月5日、ブログ作成サービス「TypePad」の最新版となる「TypePad 1.6日本語版」を発表した。
最新版ではデザイン機能が強化されたほか、スパム対策やポッドキャスティングへの対応、携帯電話からのブログ管理や閲覧が可能となったことなどが特徴だ。
デザイン機能は、レイアウトやデザインの種類が増えたほか、サイドバーの表示項目の並べ替えもドラッグ&ドロップでできるようになった。また、用意されたデザインのCSSを独自にカスタマイズできるようになったため、一部のデザインを変更するためにHTMLをすべて編集する必要はなくなった。
またスパム対策も強化した。コメントやトラックバックを受信した際に、承認したものだけを掲載するよう一時的に保留できるようになり、スパムが投稿された記事をコメント受付停止にすることもできる。さらに、スパム発信元のIPアドレスは1クリックで禁止リストに追加できる。
携帯電話への対応は、全世界のTypePadファミリーの中で、日本が先行してサービスを開始する。NTTドコモ、au、ボーダフォンに対応し、ブログの記事投稿や編集はもちろん、画像や動画、音声などの投稿、コメントとトラックバックの管理も可能となる。携帯電話向けのブログのデザインは、PCで設定したデザインがそのまま反映される。
最新版では、ポッドキャスティング機能にも対応している。この機能は、米SixApartの社内イベントで、「Scratchathon」という、「TypePadにあれば便利だと思うアイデアを1日で実装するTypePad開発ハッキング大会」が開催された際、日本人エンジニアでシックス・アパートの事業&パートナー開発担当執行役員を務める宮川達彦氏が開発したものだ。記事と共にMP3形式またはAAC形式の音声ファイルをアップロードし、サイドバーにポッドキャストフィードへのリンクが掲載できるようになる。
「TypePadはわかりやすさ、使いやすさを追求する」と、シックス・アパートの金子氏
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サイドバーのモジュールも強化され、Yahoo! MessengerやAIM(AOLインスタントメッセンジャー)、MSN Messenger、Skypeといったメッセンジャーのステータスや、Amazonのウィッシュリスト、他のブログの新着RSSコンテンツが表示可能となった。
今後のTypePadの方向性として、シックス・アパートのプロジェクトマネージャー 金子順氏は、「ユーザーインターフェースを継続的に改良し、よりわかりやすく、使いやすいものとし、カスタマイズ性も高めること」、「MovableTypeと共通のデザインCSSを利用可能とするなどして、親和性を高めること」、「ポッドキャスティングや携帯電話機能の拡張など、新技術に素早く対応すること」などを挙げた。
バージョン1.6は、TypePadのサービス提供ページにて9月12日に公開される予定だ。TypePadはほかにも、ニフティの「ココログ」やNTTコミュニケーションズの「ブログ人」、また法人向けでは日立製作所の「BOXERBLOG powered by TypePad」など18社で採用されているが、金子氏は「パートナー各社も順次バージョンアップすべく、話を進めている」と述べた。
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