新たに公表されたレポートによると、中国のインターネット検索市場は、Baidu.comとGoogleによる独占状態となっており、主要都市ではBaiduの方がたくさんのユーザーを集めているという。
The China Internet Network Information Center(CNNIC)は現地時間29日、北京、上海、広州の3都市におけるユーザーのデータをまとめたレポートを公表した。
この調査結果によると、北京ではBaiduが検索エンジンユーザーの約52%を集めており、Googleを選んだユーザーは33%だったという。これら上位2つの検索エンジンを、Sohu(4.6%)、Sina(4%)、Yahoo China(3.7%)、およびその他検索エンジン(合計で3.3%)が追っている。
検索コンテンツとしては、MP3のダウンロードを含むBaiduのエンターテイメントコンテンツの人気が高い。ただし、Baiduは先ごろ、同社のMP3検索サービスが知的財産権を侵害しているとする音楽関連会社各社から非難を浴びていた。
一方、企業の製品やビジネスチャンス、交通情報サービス、旅行関連検索ではGoogleの利用が最も多かった。
このレポートをまとめたLu Weigangによると、Googleには高学歴・高収入のハイエンド・ユーザーが集まる傾向があるという。対照的に、Baiduは中国の検索利用者人口の多くを占める学生が好んで利用しており、Baiduユーザー全体に占める学生の割合は約40〜50%に達すると、同レポートは述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」