Yahooが、3月に買収したオンラインアルバムFlickrの業務をYahooに統合する計画だ。Yahooは、FlickrのFAQページで、Flickrのユーザーアカウントを同社のネットワークに「移行する」と述べ、FlickrユーザーにYahoo IDを取得するよう促している。
フォトコミュニティの一部は、これに反発し、2006年にやってくる、移行期間の最終日に自らのアカウントを破棄すると述べている。
同サイト上に作成された「Flick off」というグループには640人以上が参加し、今回の変更を嘆いたり、次に利用するサービスについて相談し合ったりしている。
「FlickrがYahooのサービスに統合されたら、サービスの利用を停止する。遅かれ早かれ、Googleが同様のフォトサービスを提供開始すると思う。クリスマスに間に合うと良いのだが」と、Mattという名のユーザーは記している。
Yahooにコメントを求めたが、回答を得ることはできなかった。Yahooはサイトのなかで、FlickrのアカウントがYahoo IDに統合される具体的な日付については明らかにしていない。
インターネットサービスの統合は珍しいことではない。また、大手ポータルから独立したサービスであることに誇りを持っていた草の根レベルのウェブコミュニティが、これに反発するのも珍しいことではない。しかし、ライバルとの競争が熾烈化するなかで、フォトサービスやソーシャルネットワーキングコミュニティを強化しようと考えるYahooにとって、ユーザーの離反は大きな痛手となるだろう。
3月にYahooに買収されたFlickrは、ユーザーがコンピュータやカメラ付き携帯電話からアップロードしたデジタル写真を編集してフォトアルバムを作成したり、ブログに掲載したりできるサービスを提供する。同社はカナダのバンクーバーからYahooのあるカリフォルニア州サニーベールに既に本社を移している。
Flickrは、サイト上の写真にユーザーが自由にタグを付けられるシステムを導入したことで知られる。これによって、自分の写真と他のメンバーの写真との関連性が分かるようになるほか、検索の精度が改善される。
Yahooは「Yahoo! 360°」というサービスを発表した直後にFlickrを買収した。Yahoo! 360°は、インスタントメッセージング、フォトストレージ/共有、インターネットラジオといった従来のサービスに、新たにブログ用ツールを組み合わせたものだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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