ウェブブラウザ「Firefox」のダウンロード件数が7500万件に達した。これを機会にMozilla Foundationでは、活動範囲をさまざまな方面に拡大させる意向だという。
Mozilla Foundationが開発したオープンソースの電子メールソフト「Thunderbird」のダウンロード件数は、1000万件に達しようとしている。また、小型デバイス用ブラウザの「Minimo」も、タブ、ブックマーク管理、RSSリーダーの機能を備えたプレリリース版の発表という節目を迎えた。Mozillaのスタッフもこの半年間で4倍増え、40人となった。
そして米国時間26日、Firefoxのダウンロード件数が7500万件に達した。しかし、この数字と同ブラウザの実際のユーザー数との関連性は低い。この7500万件という数字には、同じユーザーが異なるバージョンをダウンロードした回数が重複して含まれているほか、自動更新で配布されたプログラムや、IT管理者が組織内に配布したコピーの数が含まれていないからだ。
とはいえ、今回の節目を迎えたことは、同財団のボランティアやスタッフにとって、大きな精神的励みとなっている。一連のセキュリティ問題の影響で、2005年は同ブラウザの成長率が鈍化していたからだ。
同団体が開発した電子メールソフトウェアThunderbirdのダウンロード件数は、26日午後時点で995万1582件になっている。
これまでエンジニアリングディレクターを務めてきたChris Hofmannの後任として同財団に採用されたMike Schroepferは今後、開発スタッフの日々の管理や、今後リリースする機能や修正パッチの決定を行う。一方、Hofmannの仕事は、同ブラウザの配布やパートナーへの対応、セキュリティおよびコミュニティ関連の問題の調整へと移行する。
モバイル端末の分野では、Mozillaは25日にMinimo 007を発表した。これは、XUL(Extensible User Interface Language)で構築されたインターフェースを持つモバイルブラウザのプレリリース版だ。
MinimoのプロジェクトリーダーDoug Turnerは、MozillaがMinimoの採用について複数の電話機メーカーと話し合いを進めていることを明らかにした。ただし、同団体は、そのメーカー名については言及していない(同プロジェクトへの出資者にはNokiaが名を連ねる)。一方でTurnerは、パイオニアが自ら出資した「空間ナビゲーション(Spatial Navigation)」機能の採用を計画していることを認めた。空間ナビゲーションとは、矢印キー等を使ってウェブサーフィンを行うための機能だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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