技術関連の情報を発信するブロガーのJosh Phillipsは、他のオンラインコミュニティのメンバーらとは異なり、新たに発表された次期Windowsの正式名称「Windows Vista」について、冷静かつ理性的な反応を示している。
「私は、今回選ばれた名前に対する評価を下す前に、数日間かけてWindows Vistaという名前に慣れようとしている。大半の製品のネーミングと同じように、今回もおそらくマーケティング側の要望が強く働いたのだろう。(Windows Vistaというのは)しらふでは到底思いつかない名前だと、われわれは冗談を言っている」(Phillips)
しかし、この問題に関しては、CNET News.comの記事にコメントを残していった135人をはじめ、どうしても黙っていられない人々が多く存在するようだ。
News.comのアンケートに回答した約3000人の読者のうち、45%がWindows Vistaという名前にはいずれ慣れるだろうとしている。しかし、40%はその名前が気に入らず、適切な選択だと回答したのはわずか15%だった。
ウェブでは、この問題に関して、「Vista」という言葉の定義や解釈をめぐる議論(ラトビア語では「メンドリ」を意味するようだ)や、「Longhorn」という開発コード名の方が良かったのではないかとする主張が各所で見られる。
Jason BeaudreauというNews.comの読者は、「眺めの美しい、あるいは広大な眺望というのがVistaの最も基本的な定義だ」と語っている。同氏はこの名称が気に入っており、新OSの登場が待ち遠しいという。
しかし、「Jim」と名乗るNews.comの別の読者は同OSのリリースが遅れていることに言及しながら、「vistaの持つ遠くの景色や展望という定義のほうが、Longhornをよく表わしている」と述べている
Slashdot.orgの関連記事に寄せられた750人分以上のコメントのなかには、「Vista」は昔のオールズモビル製ワゴン車の意味だというものもあった。
「そう、Vista Cruiserだ。Windows Vistaをインストールする自分のコンピュータにピッタリの名前だと思う。Vista Cruiserは遅くて、危なっかしく、古くさい車だ」(匿名の読者)
Veggiedudeというブロガーもやはり皮肉混じりに、「VISTA」は「Windowsが抱えるVirses(ウイルス)、Infection(感染)、Spyware(スパイウェア)、Trojans(トロイの木馬)、Adware(アドウェア)の5つの大きな問題の頭文字をとったものだ」と書き込んでいる。
この名前に気乗りしないほかの人々も、それに関するマーケティング的な理由づけは理解している。彼らによると、「Windows 2006」のような名前は、何年かすると時代遅れに聞こえるようになり、Longhornでは世界中で簡単には通用しない。彼らはまた、名前に慣れるまで時間がかかるかもしれないことを認めている。
「Vistaが開発コード名で、Longhornのほうが商品名だったとしたら、Vistaを選んだだろう」とNeowin.netのある読者はコメントを残している。同サイトには500近いコメントが残されている。
「Windows Vistaとはひどい名前だ。それが本当ではないことを願っている」とNeowin.netのある読者はコメントしている。それに対し、「Windows 95やME、XPの時も、みんなそう言っていた」と別の読者は応えている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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