Googleは米国時間28日、同社のパーソナル検索の新バージョンを公開した。
Googleで消費者向けウェブ製品部門を指揮するMarissa Mayerによると、新バージョンではユーザーによる検索履歴が増えるほど、検索結果の精度も向上するようになっているという。
たとえば、以前に釣りのキーワードで検索を行い、釣り関連のウェブサイトにジャンプしているユーザーが「バス」という言葉を検索すると、魚関連の結果が表示される。しかし、検索履歴から音楽への関心がうかがわれる場合は、「バス」というキーワードで検索すると楽器関連の結果が表示される。
「ユーザーの履歴を保持しておく必要がある」とMayerは述べ、さらに「使い始めの時は変更の効果を実感できないかもしれないが、しかし徐々に結果が改善されていく」とした。
このサービスを利用するにはGoogleアカウントが必要になる。ユーザーが前のバージョンを既に使っている場合は、自動的にこの新バージョンに切り替わる。同サービスは、Googleアカウントにログインしているときだけ利用可能となる。
ユーザーは、パーソナル検索サービスのページからサインアウトし、自分のアカウントのページでサービスを一時停止にしたり、削除することができる。また、検索履歴から各項目を削除することも可能だ。
4月に投入されたこの検索履歴機能では、過去に実行した検索結果を時系列で閲覧でき、特定日の処理量、ウェブページの訪問回数、最終閲覧日時などを見ることができる。
2004年3月に投入されたパーソナル検索の前回のテストバージョンでは、ユーザーが関心のある分野を選択しないと検索結果をカスタマイズできなかった。
Mayerによると、新しいパーソナル検索サービスは「エンジニアの遊び場」であるGoogle Labsでテストされているという。同氏は、最終バージョンの投入時期は予想がつかないと述べ、Googleは、パーソナルサーチを基準にした広告のカスタマイズは行っていない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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