インデックスは6月24日、中国で最大手のモバイルコンテンツプロバイダ「WAM CHINA」を傘下に収めたと発表した。インデックスは3月にもWAM CHINAのライバルにあたるSkyinfoを買収しており、今後大きな成長が見込める中国のモバイルコンテンツ市場で絶対的な地位を確立する狙いだ。
WAMはニュースやエンターテイメント、着信メロディ、ゲームなどをモバイル向けに提供しており、パートナー企業は中国の新聞社やテレビ局、政府系ポータルサイトなど約100社にのぼる。2004年度の売上高は7970万人民元(日本円換算で約10億4400万円)、営業利益は5140万人民元(同約6億7300万円)となっている。
インデックスはこれまで日本国内で築いてきたモバイルと他メディアの連動サービスに関するノウハウなどを提供し、WAMの事業拡大を図る。さらに、3月に買収したSkyinfoとの協業も図り、インデックスグループとして2006年に市場シェアの約20%、2007年には約25%を獲得することを目指す。
同社では、中国市場におけるインデックスグループの売上高が2006年8月期に60億円となると予測しており、中国を統括する持株会社「Index Asia Pacific Limited」の株式公開を目指すとしている。
中国のモバイル市場は、2001年に加入台数が米国を抜いて世界最大となり、2004年5月には3億台を突破している。月間の新規加入者数の平均は500万人以上といい、今後も大きな成長が見込まれている。中国のモバイルコンテンツ市場規模は2004年が84億元(日本円換算で約1058億4000万円)となっており、2005年は123億5000万元(同約1556億1000万円)にまで増加すると予測されている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」