富士通は5月18日、高速移動時でも携帯端末を使い続けるために必要になる技術を開発したと発表した。時速300kmの新幹線の高速移動時に品質を落とすことなく100Mbpsの高速データ通信を行えることを、計算機シミュレーションによって確認した。
超高速データ通信を必要とする携帯端末で問題になるのが、ビルなどの反射により基地局からの電波が複数の経路で携帯端末に届く「マルチパス」という状態である。今回発表した技術は、ノイズを効果的に除去することで、高速移動環境でも正確にマルチパスを推定するというものである。
同社では今年度上半期に、次々世代向けの携帯端末試作機による室内実験を実施する。2年から3年以内に実用化レベルの技術確立を目指す。
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