メイン州の連邦地裁判事は、eBayを悪用してインターネット詐欺を働いた男に6年間の禁固刑を言い渡した。
連邦地裁判事のGeorge Singalは米国時間4日、Charles Stergios被告(21才)との司法取引を拒否した。この訴訟でメイン州を代表する連邦検事補のHalsey Frankによると、拒否の理由は被告が被害者に対し、損害賠償を行わなかったからだという。
関連する罪で2004年5月から服役しているStergios被告は、eBayのオークションで詐欺を働き、あわせて50人の被害者から少なくとも20万ドル相当の現金や物品をだまし取ったことを以前の公判で認めていた。
Frank検事補によると、Stergios被告が実際にだました人数は321人に上り、被害総額は42万1000ドルに達する可能性もあるという。これらの詐欺の多くは、同州が突き止めた最初の50件について同被告が容疑を認めた後で明らかになったと同検事補は述べている。なお、同被告は以前オフラインでの詐欺に関連して、メイン州で一度有罪を宣告された前科がある。
被告がオンラインでの詐欺について罪を認めた際、法廷はStergios被告に対して、被害者にだまし取った金銭を返済するように命じた。しかし、同被告の詐欺行為に関して州当局が調査していることを知らされたあとも、同被告は人々をだまし続け、さらに被害者に弁償しなくて済むように不当に得た個人的な資産を分散させようとしていたと同検事補は語った。
米国時間1日に開かれた公判での証言中に、Stergios被告はFrank検事補に水差しを投げつけたため、刑の宣告が今週にずれ込んだ。
「これは、インターネット詐欺を扱ったかなり大規模なケースであり、また被告の振る舞いには悔い改めた後がまったくみられない。6年の実刑判決は、当初われわれが求めたものより重くなったが、事実に基づいていた公正なものだと思う」(Frank)
Stergios被告に対するメイン州の申し立てによれば、同被告はeBayで何度も宝石や家電製品のような商品を購入し、それらを売った人たちに偽造小切手を切ったという。Frank検事補の話では、同被告は自分が競売にかけた商品の代金を受け取りながら、一度も落札者に商品を発送していなかったという。なお、同被告が行った取引の最高額は約5000ドルだった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス