Apple Computerは、iTunes Music Store(iTMS)に見つかったバグを修正し、コピープロテクトをはずした状態の楽曲を買えないようにした。
この「PyMusique」というソフトウェアは先週、3人のプログラマが開発したもので、人気の高いiTunesストアからコピープロテクトがかかっていない楽曲を購入できるバックッドアとして登場した。プログラマのなかには、1999年にDVD複製ソフトウェアをリリースしたノルウェー人プログラマのJon Johansenもいた。
Appleは米国時間21日、この問題は解決されたが、iTunes利用者によっては手元のソフトウェアをアップグレードすることが必要になる場合もある、との声明を発表した。
「先ごろ悪用されたiTunes Music Storeのセキュリティホールは修正された。ただし、その結果iTunes Music Storeでは今後iTunesバージョン4.7を利用する顧客にしか曲を販売できなくなる」(同社の声明)
ほかのデジタル音楽企業各社と同様、Appleもネットで販売する楽曲に追加するコピープロテクト機能の抜け道探しに熱心なハッカーへの対応に悩まされてきた。同社はこれまでにも、不正なプログラムのアクセスを阻止すべくiTunesソフトウェアを何度かアップグレードしたことがあった。
Johansenは最も執拗なプログラマの1人で、iTunesソフトウェアへの内部侵入を助ける複数のツールをリリースしているが、そのなかにはコピープロテクトを解除するものもあった。
21日午前に、PyMusiqueをテストしたところ、iTMSでの曲のプレビューは可能だったが、購入はできなくなっていた。
Appleの広報担当は、同社がこの問題に関して訴訟を検討しているかどうかについてコメントを控えている。
同社の声明によると、この影響で最新版へのアップグレードが必要になるiTunesユーザーはわずか約15%だという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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