人形のようなプレゼントはピンクの紙で包装すべきだ--これが正しいかどうかは別として、Amazonは現在、この考えに基づく特許を保有している。
Amazon.comの「顧客の商品購入を支援する手法及びシステム」に関する特許が米特許商標庁より認可された。この事実は、Amazonが同庁に提出した資料から明らかになった。顧客のプレゼント購入履歴から、プレゼントを受け取る人の年齢や性別、誕生日を推測する方法などが、特許範囲に含まれている。
この特許がカバーするのは、プレゼントの受取人に関する情報を推測し、その情報を利用して顧客に適切な商品やサービスを提案するための手法やシステムだ。これに基づき、同社は商品購入者に対し、知り合いの誕生日やバレンタインデーが近付いていることを通知したり、性別/年齢に合った商品を提案したりすることができる。「例えば、購入された玩具が人形用の服である場合、それを受け取るのは女の子であると推察できる」と特許文書には書かれている。
「その商品がプレゼントとして購入された場合、性別情報を利用して、どのような色/模様の包装紙を提案すべきかを決定できる。例えば、受取人が女の子であると推測される場合、ピンクまたはパステルカラーのプレゼント用包装紙を最初に提案できる」(同文書)
Amazonは同文書の大半のスペースを割いて、プレゼントを受け取る人の年齢や誕生日を推測する方法について説明している。例えば、ある年に2歳児用の玩具を購入した顧客が、翌年の同時期に3歳児用の玩具を購入した場合、その次の年からはこの情報を活用して、顧客にリマインダーメールを自動送信できる、と同文書には書かれている。
「(従来のシステムから)誕生日のリマインダーメールを受け取るには、顧客が自らの意思で、誕生日の情報を販売業者に登録しなければならない。多くの顧客は誕生日などを知らせるために時間を割こうとはしないため、リマインダーを受け取ることができない」(同文書)
Amazonの特許文書からは、同社が、顧客の商品購入目的を特定するためのデータマイニング技術を所有していることが分かる。「注文されたのが香水で、注文日がバレンタインデーの1週間前ならば、その香水はプレゼント用であると推測できる」と同文書には書かれている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス