非常に多くのインターネットユーザーが検索に夢中になっている。しかし、検索エンジンの仕組みや結果の表示方法に関する知識が不足しているユーザーがほとんどのようだ。
Pew Internet & American Life Projectが米国時間23日に発表した最新の調査結果によると、スポンサー付きとそうでない検索結果を見分けられるユーザーは6人に1人の割合でしか存在しないことが判明したという。にもかかわらず、ユーザーのほぼ半数が、スポンサー付き検索結果の表示方法があいまいだと感じたら、その検索エンジンの利用を中止すると述べている。
GoogleやYahooなどの大手検索サービスプロバイダにとって、スポンサー付き検索は重要な収入源だ。しかし、Pewの調査によると、一般の検索結果とスポンサー付きの検索結果の違いを理解しているユーザーは全体のわずか38%だという。
このレポートをまとめたDeborah Fallowsは声明のなかで、「検索エンジンユーザーの多くは、まるで新しいオモチャを手に入れた子どものようだ。ほとんどの人が、新しい道具にすぐに飛びついて遊ぼうとするが、説明書を読んだり、仕組みを知ろうとしたりする人はほとんどいない」と述べる。
今回の調査からは、インターネットを利用する米国人の約56%が日常的に検索エンジンを使用していることが明らかになっている。2004年に頻繁に検索されたテーマは、ポップカルチャーやニュース、流行アイテム、季節的な話題に関するものだった。これらテーマはどれも検索エンジンを使って調べると、満足のいく結果が表示される可能性が高い。
GoogleとAmerica Onlineの検索エンジンで2004年に最も頻繁に入力されたキーワードはそれぞれ「Britney Spears」と「horoscopes(星占い)」だった。なお、Yahooのユーザーが最も多く検索したキーワードは「AMERICAN IDOL(テレビ番組の名称)」だった。
Pewによると、インターネットユーザーは、お気に入りの検索エンジンを決めて、それを使い続ける傾向があるという。今回の調査からは、ユーザーの44%が利用する検索サービスの数を1つに絞り込んでいることが明らかになった。また、 2〜3種類のサービスを使用する人は全体の48%、4種類以上を利用する人はわずか7%だった。
「検索エンジンは、あらゆるタイプの人の役に立っているようだ。検索エンジンに関する知識があまりないユーザーが多いが、彼らは簡単な質問に対する回答を素早く入手できることに満足している。一方、複雑な検索を行う少数のユーザーは、検索エンジンに何を期待すべきかを理解しており、利用方法をよく知っている。したがって彼らの検索エンジンに対する満足度も高い」(Fallows)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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