検索エンジン利用者の間で最も人気の高いサービスは依然としてGoogleであることが、最新の調査結果より明らかとなった。しかし、2位、3位につけたYahooとMicrosoftもGoogleを追い上げているという。
この調査は、市場調査会社のKeynote Systemsが2000人の利用者を対象に実施したもの。第4位と第5位に選ばれたのは、Ask JeevesとLycosだった。
Keynoteは、利用者の意見やブランドに対する考え方、ウェブサイトの行動をモニタリングして収集したデータに基づき検索エンジンのランク付けを行った。
Keynoteは、特定のクエリーに対して5つの検索エンジンが返す結果に大きな違いは見られなかったと述べる。利用者が実際に複雑な検索に成功した例をチェックしたところ、Lycos、Ask Jeeves、MicrosoftのMSNのパフォーマンスはGoogleやYahooのそれと変わらなかったという。
検索市場での競争は激化しており、特にデスクトップ検索の分野においてその傾向は顕著である。デスクトップ検索とは、個人のコンピュータに保存された膨大なデータの中から欲しい情報を探し出すための技術。先ごろ、MicrosoftやGoogle、Ask Jeevesといった競合企業の後を追って、Yahooが同分野に参入している。
検索エンジンの形態は多様化しており、社内イントラネットの検索でも利用されるようになっている。
Keynoteのリサーチ&パブリックサービスディレクターBonny Brownは声明のなかで、「検索エンジンのなかではGoogleの使い勝手が最も良いと評価されているが、Yahoo、MSN、Ask Jeevesのものも良くなっている。オープンであるというウェブの特性を考えると、ユーザーの操作性を引き続き改善していけば、検索エンジン各社はより多くのユーザーを獲得できるだろうし、自社エンジンに対するユーザーの忠誠心も高くなる。このことが検索エンジン各社の広告ビジネスに多大なインパクトを与えることは明らかだ」と述べた。
Keynoteによると、YahooとMSNに対する評価には2004年5月に発表された前回の調査結果から改善が見られるという。Yahooの場合は、ローカル検索サービスが拡張されたことや、検索結果のページが改善されたことが評価の向上につながったという。検索利用者の4人に1人がローカル検索を行った際の結果に満足していないことから、ローカル検索は利用者の満足度を左右するカギを握るとされている。Ask Jeevesでも、ローカル検索サービスを変更したことが評価を押し上げる要因となっている。
MSNは、スポンサー付き検索と一般のウェブ検索の結果を分けて表示するようになったことが評価の向上につながったと、Keynoteでは説明している。
Yahoo、MSN、およびAsk Jeevesでは、「利用者の今後の意向」についても改善が見られた。これは、利用者が特定の検索エンジンをいつも使う検索ツールとして選択し、継続的にそのサイトを利用し続ける可能性を示す指標。Googleはこの指標でもトップの座を維持した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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