Apple Computerは米国時間16日、iTunes Music Storeでの販売曲数が2億曲を突破したことを発表し、あわせて同社がこの売上の上昇傾向を維持するために新しい計画を用意していることも明らかにした。
同社は、最初の5000万曲を販売するまでに11カ月かかったが、その後1億曲には4カ月で、また1億5000万曲には3カ月で到達し、さらに今回の2億曲突破にはわずか2カ月しかかからなかった。
この間にMicrosoftのWindows Mediaファイルフォーマットを採用する音楽ダウンロードサービスとの競争が激化したが、それでもAppleは売上を伸ばし続けただけでなく、オンライン販売市場での圧倒的なシェアも維持してきた。その一方で、Kazaaなどの無償ファイル交換サービス利用者を乗り換えさせるための戦いでは、同社は苦戦を続けている。
Appleは、iTunes Music Storeの成長を維持するため、iTunesの曲が再生可能な携帯電話の来年前半投入を目指してMotorolaと提携するなど、多角的な作戦を展開している。
しかし、Appleのオンラインストアの成長を何よりも勢いづけているのは、猛烈な勢いで売れ続けているiPodだ。
またAppleは、支払方法としてPayPalを追加したり、プリペイドカードの取り扱い場所を増やすなど、楽曲の購入方法をさらに容易にしようと取り組んでいる。同社は、オンラインで購入できる商品券を以前から販売してきたが、先日までは、紙の商品券を購入できる場所がTargetしかなかった。
同社は海外展開も急速に進めており、すでに欧州やカナダでは同音楽販売サービスを展開している。Appleのアプリケーション担当バイスプレジデントEddy Cueは、Appleは業務拡大分に対応すべく、顧客の目にはほとんど見えない形で社内のサーバ容量を大幅に拡張している、と語っている。
iTunes Music Storeは、取り扱い曲数でも、レコードレーベルが新曲の発売およびプロモーションを行うプラットフォームとしても成長している。またAppleは、U2とのコラボレーションなどで話題を振りまく一方、今週の無料試聴曲の欄に、メインの曲以外に特定のジャンルの曲も加えるといった目立たない努力も怠ってはいない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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