Mozillaグループは、The New York Times紙にFirefoxブラウザの広告を打つ計画を進めているが、同グループではこの掲載がクリスマスまでには行われると予想している。一方、新たに発表された市場調査の結果から、FirefoxがMicrosoftのInternet Explorer(IE)を相手に引き続き健闘していることが明らかになった。
Mozilla Foundationは独創的な、ボランティアによるマーケティングキャンペーンを展開してきている。Firefoxは先月バージョン1.0がリリースされたが、同グループではこれを記念するため、The New York Times紙上に全面広告を掲載し、寄付金提供者に感謝の意を表す計画を発表した。
この資金調達とマーケティングスキームは多くの支援者を刺激し、紙面に全員の名前を載せるのが技術的に困難なほどの大反響を呼んだ。同グループはAdobe Illustratorの開発者の手を借りながら、これらの問題を克服した末に、ようやくこの広告の原稿をNYTimesに入稿した。
「われわれはこの広告が掲載されるのを楽しみにしている。コミュニティマーケティングのモデルケースとして、誰もがこの広告を使えるようになるだろう」と、この広告キャンペーンを率いるMozillaボランティアのRob Davisは述べた。「Adobeの仲間が手伝ってくれたのはありがたかった。おかげで思ったより作業が速く進んだ」(Davis)
Mozillaは、この広告には意表を突く仕掛けがあるとし、さらにダウンロード回数を倍増させるという長期的な目標を必ず実現すると述べた。
Firefoxの市場シェアが増加
Mozillaグループと1万人の献金者がこの新聞広告の登場を待ちわびている間に、WebSideStoryからブラウザの市場シェアに関する新しいデータが発表された。それによると、Firefoxはバージョン1.0がリリースから1カ月間でシェアを1ポイント伸ばし、その分IEのシェアが低下したという。
ウェブのトラフィック監視ソフトとサービスを提供するWebSideStoryによると、Firefoxの「使用率」は、11月のバージョン1.0の発表直前には3%だったが、リリース後にはこれが4%まで上昇したという。一方、この間にIEのシェアは93%から92%へ減少している。
オランダのアムステルダムを拠点とする別のウェブ統計会社OneStat.comは先月、IEのシェアが90%台を割り込んだと発表していた。
WebSideStoryの統計によると、Firefox以外のNetscapeブラウザのシェアは前月と同じ3%で、OperaやApple ComputerのSafariを含むその他のブラウザのシェアは1%だったという。
WebSideStoryでは、毎日200カ国以上のインターネットユーザー約3000万人の動向を追跡しており、調査対象のウェブサイトの数も2万箇所以上となっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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