イプシ・マーケティング研究所は12月8日、携帯デジタルオーディオプレイヤーや楽曲ダウンロードサービスなどに関する「ネット音楽配信サービス利用実態調査」の結果を発表した。この調査は、同社がウェブ上で行ったアンケートを基に集計したものである。
今回の調査は、携帯デジタルオーディオプレイヤーの利用実態とニーズ、楽曲ダウンロードサービスの利用実態とニーズ、音楽視聴スタイルの動向という3項目にターゲットを絞ったもの。まず、携帯デジタルオーディオプレイヤーでは9割近くがその存在を知っているのに対し、利用者はわずか4.5%にとどまっていることが明らかになった。iPod miniの登場などで認知度は一気に向上したが、実際には51.3%もの人が「名前は知っているが機能はよく知らない」と回答している。今後については「利用したい」が52.9%と半数を超えており、特に若い年齢層ほど利用意向が高い結果となった。
楽曲ダウンロードサービスの認知度は86.5%に達しており、サイトにアクセスした経験があるのは回答者の51.5%となっている。ただし、実際に「ダウンロード購入したことがある」のは6.0%、「試聴だけしたことがある」のは34.0%と、利用頻度はあまり高くないようだ。今後は「ダウンロードの手続きや操作が簡単になったら」「PC以外の機器でも簡単に再生できるなら」という条件で、64.4%が利用意向を示している。
音楽視聴スタイルの動向については、1週間当たりの音楽視聴時間が平均で6時間10分、1カ月の音楽視聴代は2600円となっている。利用している音楽プレイヤーは「ステレオ」「カーオーディオ」「パソコン」がトップ3を占め、若年層ほど「パソコン」や「携帯電話/PHS」を使っているようだ。また、音楽関連情報の主な入手先はテレビ・ラジオ番組とPC向けウェブサイトで、ネット経由で情報を入手するスタイルは定着してきたとみられる。今後は「探している楽曲が試聴できたら」と「パッケージにしろダウンロードにしろ楽曲を少しでも安く買うため」にネットを利用したいと考えている人が多いようだ。
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