Amazon.comとの提携の下でインターネット店舗を運営する大手量販店Targetは、自社サイトの検索結果にセックスやドラッグに関する書籍やビデオが表示されるとは夢にも思わなかっただろう。
大手量販店が取り扱うとは思えない商品がTargetのオンライン店舗に表示されるとして、インターネットではここ数週間、同社のサイトがハッキングされたとの憶測が流れていた。例えば、同社ウェブサイトの検索ボックスに「マリファナ」と入力すると、Targetが販売するはずのないマリファナに関する書籍やCDの情報が表示されてしまう。さらに、他の検索語を入力すると、セックスやドラッグに関する書籍やCD、DVDが表示されてしまった。
Targetは声明のなかで「Target.comにログオンして特定の言葉を検索すると、(このウェブサイトは)Amazon.comが取り扱っている何百万もの書籍や音楽、DVDを対象に検索を実行してしまう。われわれは現在、Amazon.comが取り扱っている特定の商品についてはTarget.comに表示されないよう、Amazon.comと協力しながら対応を進めている」と述べた。
Amazonは、Targetのサイトに表示されたのは、自社または提携先が扱っていた商品だったことを認めた。
Targetは、両社のEコマースネットワーク間で情報をやりとりするプロセスに問題があったと述べ、サイトがハッキングされたわけではないと付け加えた。Amazonの広報担当は問題について、Amazon側に不備があったわけではなく、質問があればTargetに問い合わせて欲しいと述べた。
Amazonは現在、TargetのEコマースサイトの運営管理を請け負っており、注文受付やカスタマーサービスなどの業務を担当している。2001に締結されたこの契約は2008年まで有効。AmazonはTarget以外にも、MarshallFields.comやMervyns.comといったオンラインサイトにも同様のサービスを提供している。
Targetは今後もAmazonの技術を利用しながらサイトを運営し、Amazonの商品リストにあるエンターテインメント製品も一部提供するとしたうえで、物議をかもすような検索結果がサイトに表示されないように取り組んでいくと述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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