iTunes Music Storeが利用可能になるまで待たされてしまったカナダ人だが、その甲斐あってか彼らは今、他の地域の人々よりも手頃な価格で楽曲を入手できる。
Apple Computerが現地時間2日午後にスタートさせたカナダのiTunesオンライン音楽サービスでは、99カナダセントで楽曲を販売している。この価格を米ドルに換算すると約83セントになる。つまりカナダで販売されてい楽曲は、米国のiTunesで販売されている楽曲と比べ16%安い。
大部分の楽曲が99ユーロセントで販売されている欧州のストアと比べると、カナダのストアはもっと値ごろ感がある。99ユーロセントは、最近のレートで換算すると1.56カナダドル(1.31米ドル)に相当する。また、英国の消費者にはさらに高い金額で楽曲が販売されており、1曲ダウンロードするのに79ペンス(1.52米ドル/1.81カナダドル)かかる。
「どこも同じような価格だ」と、Appleのアプリケーション担当バイスプレジデントEddie Cueは述べた。また同氏は、楽曲提供に対してAppleが支払う金額や税金など、価格を設定する上での前提条件が国によって異なると付け加えた。「Appleが支出する費用は地域ごとに異なる」(Cue)
少しでも楽曲を安く購入しようと、ホッケーが好きだとか、ブッシュ大統領が嫌いだとアピールするくらいでは、さすがの米国人もカナダのサイトを利用できない。商品購入時に住所の入力を求められるため、カナダのサイトを利用したいと思った米国人はカナダに居を構えなければならない。
Appleは国ごとに異なる価格を設定している。しかしAppleは、各ストアの中ですべての楽曲を同じ価格で提供することには固執している。
先ごろ、英国でBand Aidがチャリティーソングを標準価格のほぼ2倍の1.49ポンドで発売し、Appleを悩ませた。結局、Appleは発売から数日後の1日からiTunesでこの楽曲を取り扱い始めた。
Appleは声明のなかで「Band Aid 20のシングルをiTunes Music Storeで提供し、アフリカにおける飢餓と貧困の撲滅に貢献できることをうれしく思う。iTunesではすべての楽曲を79ペンスを販売しているため、Band Aid 20の楽曲も79ペンスで提供する。この曲がダウンロードされるたびにAppleは不足分の70ペンスをBand Aid Charitable Trustに寄付する」と述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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