ウォルト・ディズニー・ジャパンのインターネット事業部門であるウォルト・ディズニー・インターネット・グループ(WDIG)とヤフーは12月1日、ディズニーが保有するコンテンツをYahoo! JAPAN上のモバイルインターネットサービスとして共同展開すると発表した。第1弾として、ディズニーキャラクターのオリジナル待受画像や着信メロディを提供する携帯電話向けのコンテンツサービス「Disney Collection on Yahoo!モバイル」を同日より開始した。
サービスの利用イメージ。携帯電話向けに待受画面などを提供する
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今回のサービスはYahoo! モバイル上で提供され、PCと携帯電話の両方から利用できる。認証にはYahoo! JAPAN IDを、決済にはヤフーの決済システム「Yahoo! ウォレット」を利用する。通信事業者に依存しないため、ユーザーが事業者を変更した場合でも引き続きサービスを利用できるという。「2006年に導入予定の番号ポータビリティを利用すれば電話番号は変わらないが、コンテンツを移行することはできない。われわれは“コンテンツポータビリティ”をキーワードに、コンテンツを通信事業者から独立させていく」(ヤフー代表取締役社長の井上雅博氏)
コンテンツプロバイダにとっては、課金額の上限がなくなり、都度課金が可能になるといったメリットがある。「これまで事業者の政策に依存せざるを得なかったコンテンツホルダーが独立した形でコンテンツを販売できるようになる」(井上氏)。ヤフーはほかのコンテンツホルダーにも同様の提携スキームを提案していく方針だ。
ウォルト・ディズニー・ジャパンのビラトン・カセムシー氏(中央左)とヤフーの井上雅博氏(中央右) |
パートナーとしてヤフーを選んだ理由について、ウォルト・ディズニー・ジャパン WDIG日本・アジア代表のビラトン・カセムシー氏は、ヤフーの持つ課金システムの安定性、ポータルサイトとしての利用者の多さ、新規ユーザー層の獲得の3点を挙げる。とくにユーザー層については、「Yahoo! モバイルの中心ユーザーは20代後半から30代前半の男性だ。われわれのこれまでの携帯向けサービスとユーザー層が異なっており、ユーザー層を拡大できる」と期待を寄せた。
「Disney Collection on Yahoo!モバイル」ではキャラクターごとに数種類の待受画像と着信メロディをパッケージ化した「ディズニーパック」(10日間有効、1パック210円)と、すべての画像を利用できる「プラチナコース」(月額735円)の2コースを用意した。毎週新しいテーマのパックを追加する。対応携帯電話は、iモード、EZweb、ボーダフォンライブ!のいずれかに対応した携帯電話となっている。
両社は今後、オークションやショッピングなどのEコマース事業も共同で行っていく予定。カセムシー氏によれば、アジア太平洋地域のほかのマーケットにおいてもYahooとの提携を検討しているという。
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