今年の年末商戦が始まった。業界関係者や主要なEコマースサイトによると、序盤戦におけるオンライン店舗のトラフィックや売上高は例年の平均値を上回ったという。
ウェブ統計調査会社のComScore Networksによると、11月1日〜26日のオンライン支出額は前年同期と比較して23%増加したという。
感謝祭(今年は11月25日)の翌日は、年間で最も売上が期待でき、年間収支を黒字化できる時期であることから、小売業界では「ブラックフライデー」と呼ばれている。11月1日からブラックフライデー当日までのオンライン支出額は、2003年が46億ドルだったのに対し、今年は57億ドルだった。またブラックフライデー当日のオンライン支出額は、前年の1億7800万ドルと比べて41%多い2億5000万ドルだった。
ComScoreによると、11月の初めの3週間は売上があまり振るわなかったの対し、先週はそれを埋め合わせるかのように売上が増加したという。11月22日〜26日のEコマースサイトの売上高は前年同期比35%増の12億3000万ドルだった。
感謝祭当日の売上は例年あまり良くないが、ComScoreによると、今年はこの日のオンライン支出額が飛躍的に増加したという。消費者はこの日、総額1億3300万ドルを支出した。昨年の感謝祭当日の6700万ドルと比較して100%増加している。
同じくオンライン店舗を調査しているHitwiseによると、感謝祭当日にオンライン店舗を訪問した人の割合は今年、過去最高を記録したという。なお、その翌日のブラックフライデーにオンライン店舗を訪問した人の割合は過去2番目の多さだった。Hitwiseによると、今年は、感謝祭当日の全米総ビジット数のうち11.39%がショッピングサイトやクラシファイドサイトへのアクセスだったという。これは、昨年の感謝祭に樹立された8.96%という過去最高記録をさらに上回る数値だ。
同社によると、オンライン店舗を訪問した米国人ユーザーのトラフィックが、インターネット総トラフィックの10%以上を占めたのは今年が初めてで、25日には11.39%、26日には10.74%を記録したという。この期間に最もトラフィックの多かったEコマースサイトの上位5社は、上からeBay、Amazon.com、Walmart.com、BestBuy.com、Target.comだった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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