SCO Groupは、Linuxオペレーティングシステム(OS)の一部を所有していると主張して論争を巻き起こしているが、その同社のウェブサイトが米国時間29日にハッカーに改ざんされた。
西海岸時間29日午前5時30分頃から始まったこの攻撃で、ハッカーはSCOのホームページ上に「お前らのコードはすべて我々が所有するものだ」「有り金すべてを我々に支払え」と書かれた画像を貼り付けた。この画像にはSCOサイト全体で使用されているのと同じフォントや色が用いられ、同社の公式ロゴのコピーもついていた。この画像は午前8時30分までに削除された。
SCOの関係者にコメントを求めたが、すぐには応じられなかった。
SCOはこれまで度々攻撃を受けており、今回のウェブサイト改ざんはその最新のものとなる。同社は今年に入って、MyDoomウイルスの亜種にサイトを攻撃され、ウェブアドレスを変更せざるを得なくなったこともあった。MyDoomは世界中で何十万台ものコンピュータに感染されたとされるが、これらのコンピュータからSCOサイトへのアクセスを求めるリクエストがインターネット上に溢れ、DoS攻撃となった。
SCOは、Linux OSを販売/利用する企業に賠償金を求めるキャンペーンを長く続けているが、今回の攻撃はこのキャンペーンを狙ったもの。同社は昨年IBMを相手に訴訟を起こし、自社の所有するUnixオペレーティングシステムのソースコードを、IBMがLinuxで利用するためにオープンソースコミュニティに不正に提供したと主張している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス