検索サービス大手のGoogleは27日(米国時間)、Keyholeという企業を買収したことを明らかにした。Keyholeでは人工衛星から撮影した画像を見るためのウェブベースのソフトウェアを開発している。
この買収の金銭面の条件は発表されていないが、GoogleはKeyholeの主力製品である「Keyhole 2 LT」ソフトウェアパッケージの価格を、69.95ドルから29.95ドルに値下げすると述べた。
今回のKeyhole買収は、検索分野の競争が過熱するなかで、Googleが基本的なウェブページ以外にも検索の対象を広げようとしていることの裏付けといえる。
書籍の抜粋を読める機能も、同社の拡張戦略の1例だ。Googleは昨年このサービスのテストを開始し、今月にはこれをメインの検索エンジンのなかに統合している。
またGoogleは最近、Google Desktop Searchをリリースした。これは、メールやMicrosoft Officeの書類、AOLのチャットログ、アクセスしたウェブページの履歴などを、すべてウェブブラウザから検索できるようにしたシンクライアント・アプリケーションだ。
Googleはウェブ検索分野で、Amazon.comや数多くの小規模な新会社を含む、さまざまな相手との競争に直面している。
一方、2001年に設立されたKeyholeでは、インターネットユーザー向けに人工衛星や航空機から撮影した地形写真を見るためのソフトウェアを提供している。同社の技術は、数テラバイト規模の地図情報データベースを利用している。
このソフトウェアは、宇宙の高さから対象物を拡大して眺めることが可能な機能を提供するもので、ユーザーは個々の街路を見分けることもできる。同社の所有している高解像度の画像は地球全体をカバーするものではなく、同社はウェブサイトに詳細な画像が見られる都市のリストを載せている。同社はこれまで米国の大都市圏を網羅することに力を注いできたが、現在はカバーする地域の拡大に取り組んでいる。
このソフトウェアには、画像を傾けたり回転させたりできる機能があり、ホテルや公園、ATM、地下鉄といった情報を検索することもできる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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