Segwayは今週、悪路も走破できるなどのメリットを持つ、4輪タイプの新モデル「Centaur」のプロトタイプを公開した。
Centaurの開発はかなり進んだ段階にあるようで、Segwayのウェブサイトには、さまざまな地形を走破する試作車の映像がある。しかし同社の説明はまだ確定的でなく、「Centaurは単なるコンセプトで、実現可能性を確かめる初期のテストこそ通過したが、製品化の準備は整っていない」としている。
Segwayの広報担当、Carla Valloneは、Centaurの開発スケジュールや商品化計画は一切ないとし、「これは実現可能に見えるものの、厳密なテストや安全性の確認を行っていないコンセプトモデルだ」と語った。
Valloneは、同社のウェブサイトに掲載されているCentaurの情報について、市場の関心度を測るためのものだと述べている。
「われわれは、このような製品で考えられる市場を特定すべく、ディーラーや一般からフィードバックを集めている」(Vallone)
Centaurの説明ページには、「今のところ、Segwayにはこの製品を製造もしくは市販する計画はありません」と2回も書かれている。
だが、もしCentaurが製品化されて市場に登場すれば、かなり目立つ存在になる可能性がある。この新マシンは芝刈り機とオフロードカーを合わせたような外観で、オフロード用タイヤを4輪に装着し、縦長シートにマウンテンバイクのようなハンドルが付いている。このマシンは、2輪のHuman Transporter(HT)スクーターと同じ「ダイナミック安定」技術を採用しており、狭い場所では操縦者がこれを横に倒し、容易に2輪走行できるようになっている。Centaurは、(前に傾けると、前進するといった具合の)HTのポジションコントロールと、方向転換やスロットル制御のためのハンドルバーを使ったコントロールという、2つの操縦方法で運転できる。
Segway HTは2年前に発売されたが、その際にはAmazon.com最高経営責任者のJeff Bezosから都市のレイアウトを変えるほど革命的な移動装置と呼ばれるなど、非常に大きな話題を呼んでいた。
ただし、現実はそれほど甘くなかった。同社は発売後1年で約6000台のHTを販売したものの、セーフティ用のソフトウェアをアップグレードするために、リコールを余儀なくされた。そして、数多くの都市でHTの利用が禁止されてしまった。歩道を走行するには大きくて速すぎ、車道を走行するには小さく遅いというのが禁止の理由だった。
だがSegwayは、Centaurを都市での移動手段としてではなくレクリエーション用の車両と位置づけることで、このような問題を回避できるかもしれない。Segwayのウェブサイトにあるプロモーションビデオも、Centaurが田舎道や野原、そして林道を走り抜ける映像が中心になっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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